【B-2-3】塔へ到着
>「ラキアス・アルフレッドと申します。素敵なお誘い有難うございます。お気持ちだけ受け取ります。それにレタス様にはもっと綺麗な女性に訪れますよ。」
自分の城に住まないかと語りかけるレタスの言葉をラキアスはやんわりと断った。
「そうですか......それはとても残念です」
ラキアスの言葉を受けてレタスは悔しそうな表情でうつむく。
出会いは一瞬であったというのに、それなりに真剣な気持ちだったのであろう。
>「レタス様見たところ護身の心得はお持ちのようですが、お手合わせ願えませんか?」
どうやらラキアスは王子の魅力ではなく、王子の技の方に興味があったらしい。
というわけで、いきなり手合わせを願い出す。
>「ちょっと待った。」
そんなラキアスを見兼ねてついグレースが口をはさんだかと......思われたが。
>「もしかして、王宮でも人員削減をされているのでしょうか。
>過剰な人員削減は組織のブラック化につながりますよ?」
続く言葉はラキアスとレタスをキョトンとさせる。
「ブラックですか?
僕の城はとてもホワイトですよ。
特に壁の色とかが......」
レタスはどうやらその意味をよく理解していなかったらしい。
* * *
――そんなちょっとした不思議な間の後で。
>「僕らは冒険者です。グレースと申します。実は別世界から飛ばされてきました。
>仲間があと二人います。」
グレースもしばらく後でその名と身分を明かした。
そしてそれからはラキアスが城に暮らすにはあまり向いていないのではないかという考えと理由を述べる。
「貴方の考えと気持ちはよくわかりました、グレースさん。
ラキアスさんのこと、よく知ってらっしゃるんですね」
レタスはそれ以上ラキアスを城に連れ込もうとは考えていないようであった。
ただの女好きではなく礼節を知る歴とした王子なのである。
* * *
自己紹介を終えた後、塔の方へと向かうつもりだというレタスに対し......。
>「監禁でしょうか?行き先が同じならご一緒にいかがですか?私達も今からその塔に向かうところでしてどうですか?」
>「僕らが王子の側に意図的に飛ばされた、というのであれば、姫様のもとに仲間が飛ばされた可能性は高いです。
>その塔の中の女性が王子にとって理想のお相手であれば、お姫様になるわけですよね?
>ぜひ救いに参りましょう。」
ラキアスとグレースも塔に向かうつもりであることを告げ、共に行かないかと尋ねる。
「貴女たちが僕の元に飛ばされたというのはよくわかりませんが......。
塔の側にお知り合いがいるのかもしれないということですね?
でしたら共に参りましょう。
......一人で森に飛び込んできたのですが、どうにもやはり心細くて」
――ということでレタスは二人の同行を承諾した。
「それでは、塔まで参りましょうか」
レタスが二人の先を往く。
大きなメインロードから少し外れた小道。
この先に目的の塔が......。
* * *
――あった。
それなりに道を歩いたが、先ほどのように狼など獣と遭遇することはなかった。
目の前に聳え立つのはなかなかの高さを誇る塔だ。
塔の頂きには赤い屋根がありその辺りは部屋のような空間になっているらしい。
「入口などは......見当たらないようですね」
レタスの言葉の通り目の前の塔には入口らしきものはない。
上の上の方の空間にまで目をやれば窓のようなものが見えるが......。
果たしてあそこまで塔を壁伝いに登っていけるだろうか。
――だが塔の頂へと至る道はちょうどその反対側にある。
ブロンドの長い髪が丈夫なロープのように垂れ下がってきているのだから。
放っておけばそのうちレタスがそれに気づくだろう。
だがそれを先回りしてみれば、その前にどちらかが見つけることができるだろう。
あとそうですね......僕の城はちょうど反対側です」
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あんみつ@GMより
ラキアスとグレースのルート進行になります。
基本的にSQの該当のポイント以外はGMからはあげません。
ちょっと処理が煩雑になってしまうので(・∋・)
でもこういうRPしたからこういうポイントくださいっていえばあげるので。
どんどん欲張ってね(*´∀`*)
なのでグレースはCPが欲しいならあげちゃいます。
シーンとしては塔の下まで到着です。
ちょうど長い髪の真反対に出ていますね。
なので位置関係的に見えていません。
向こう側まで行けば見えるでしょう。
ということでお好きに行動をどうぞ!
誰も見つけなければレタスが見つけます。