【B-2-5】森に潜む気配
>「なるほど、うまくできたものですね。」
グレースは一人納得したかのようにぽつりと呟く。
「......おや?
何かありましたか、グレースさん」
レタスは勿論自分に関わることだなんて気づけやしない。
ただ少しとぼけた調子で尋ねるだけだ。
* * *
風に乗って聞こえてきたアルフェイトの歌と演奏。
その存在でラキアスやグレースは上には危険がなさそうなことを悟ったようだ。
>「では、僕は登らずに待機することにいたします。どちらにしてもそこに長居はできないでしょう?
>それに上り下りをするには、髪の毛に捕まらないとけないのですし、
>危険な状態でないのなら、最小限にしないと、髪の持ち主に負担になってしまいますから。」
そう話すグレースは一人塔の下に留まることにしたようだ。
まずはラキアスが髪の毛を頼りに登っていき。
「それでは、僕の馬を頼みますね」
その後をレタスが続いていく。
どうやら乗ってきた白馬についてはグレースに任せるつもりのようだ。
馬を隠すも放置するも跨るも自由だ。
王子の馬らしくしっかりとしつけられており、グレースの言うことをよく聞くだろう。
* * *
ここで一時ラキアスとグレースは別れることとなる。
グレースが塔を眺めてみれば上へと登るラキアスの姿が......。
そしてその後ろを登っていくレタスの姿が見えるだろう。
果たしてあの長い髪を登った先には何が待っているのだろうか。
本当にレタスの望む相手が待っているのだろうか。
ラキアスの言葉を信じるならば、そこにはアルフェイトがいて。
塔の中で彼は歌っているのだという。
それならば塔の中は安全なのかもしれない。
けれど危険は内からだけでなく外からだってやってくるものだ。
――ほら今もグレースのことを森の奥から見つめている瞳が一つ。
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あんみつ@GMより
こちらはグレースのルート進行になります。
ラキアスは後ほどアルフェイトと同じカテゴリにて進行となります。
グレースは塔に登ることで二人と同じルートへ合流がいつでも可能です。
グレースは危険感知判定をどうぞ。目標値は12。
成功すれば森の奥から嫌な視線を感じます。
他にも何かあればご自由に行動ください(*´∀`*)