【B-2-6】歩く巨木
グレースはレタスから預かった白馬の馬具などを調べて名前がないか確かめてみる。
よく見れば、その中の一つに文字が刻まれているのがわかるだろう。
魔法文明語のものに近いがどことなく違う――それなのに何故か読むことができる。
これも魔法の童話が為せる技であろうか。
とにかくそこには、『トレビス』と記されていた。
――グレースを見つめていた瞳の正体。
それは森の中に紛れて極めて把握しにくいだろう。
だがじっくりと目を凝らして探してみればその瞳の正体に気がつけたはずだ。
正確に言えば瞳と判断するのは間違いであったかもしれない。
何故ならグレースを観察していたのは人間ではなく動物ですらない――植物であったか
らだ。
森を歩く巨木――エントレット。
それがグレースを見つめていたものの正体だ。
だが、どことなく知識上のものとは違うかもしれない。
例えばそう、葉の感じとかが。
* * *
巨木は離れた場所からグレースとトレビスの様子をしばらく眺めていたが......。
のそりのそりと塔の辺りから歩き去っていくようであった。
グレースたちに危害を与えるために来たわけではないらしい。
もともとエントレットは温厚な気性であるのだ。
歩く大樹に向けてグレースがアクションを起こすことも可能だろう。
勿論そもそも巨木の存在に気がついていれば、だが。
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あんみつ@GMより
こちらはグレースのルート進行になります。
視線の正体に気がついたので探索判定をどうぞ。
危険感知判定でだいたいの場所を把握しているので目標値は低めの8。
成功すれば【エントレット】に気がつきます。
魔物知識判定をどうぞ。目標値は12/18です。
弱点まで成功した場合はエントレットの葉の辺りに違和感を覚えます。
エントレットはこの場を去ろうとします。
何もしなければ何も起きません。
グレースは次の行動を決定してください。
具体的なものは以下の3つです。
・塔の上へ登る
・エントレットを追う
・この場でもう少し待つ
他に何かやりたいことがございましたらそちらでも(*´∀`*)