道案内は足跡
魔法の光に導かれてたどり着いた先は...
>「グレースさん大丈夫・・・ってあれ?シィノさんとアルフはどこにいったの!?」
ラキアスの声が聞こえる。
視界がはっきりすると、ここが森の中だということがわかる。
整備された道の上にいるということも。
「大丈夫です。お二人は...いませんね」
このあたりにいるのだろうか?いや、たぶん居ない気がする。
何故なら僕らは物語の登場人物になったのだから。
作者の立場で誰をどの配置にしようか自由にできるのなら、わざわざこの近くに配置などしないだろう。
>「どうやら、ばらばらになってしまったみたいだね。それにしてもここどこだろう?森の中ってだけはわかるけど・・」
「そうですね。でもこの道はちゃんと整備されてますし、恐らく街道なのでしょう。」
答えは道を進んでください、ってことだ。
それ以外に選択肢が無いと言ってもいいくらい他は何もない。
とりあえず、僕は道に印をつけることにした。ここがスタート地点ということで。
道に印をつけたのは、魔法の迷路みたいな展開を気にしたからだ。
行っても行っても森が終わらない、と思ったら同じ道を何度も通っていた、
なんて展開だって絵本の中ならありえるだろうから。
ラキアスは道をじっと観察している。同じように僕も見てみると。うん。痕跡がある。
>「・・・これは足跡だね。しかも馬の。向こうまで続いているよ。まだ新しいほうだからまだこのあたりにいるかもしれないね。」
経過時間が一番わかりやすいのは馬糞だったりするが、絵本の世界だけにそういうものは無いのかもしれない。
「馬車の車輪の轍が無いところを見ると、馬が一頭だけですね。馬だけが歩いているわけじゃなく、人が乗っていたのでしょう。たぶん...男性なんでしょうね。」
>「ねえ、グレースさん。提案なんだけど、この跡に続いて歩かない?もしかしたら誰かに出会えるかもしれないし今は情報が欲しいからさやみくもに探すよりはいいかなって思うけどどうかな?」
僕も同じ考えだ。手がかりがあると捜索したくなるのは探偵時代の癖みたいなものだから。
二人いるから別れて捜索することも選択肢としてはある。
でもそうなると、全員が合流することが更に難しくなってしまうだろう。
「ええ。追跡してみましょう。逆に行っても何もなさそうですし。走りますか?」
既に僕らは行くべき方向を向いていた。
このまますんなりと出るとは考えにくい。何かが待っているはずだ。
* * * * * * * *
コルチョネーラです。
念のために道に印をつけるあたりがグレースらしい行動です。
判定は成功。方向も決定。
ラキアスさんが走るならついていきます。
グレース@コルチョ ≫ 見識 2d6+7 <Dice:2D6[4,6]+7=17>
グレース@コルチョ ≫ 探索 2d6+4 <Dice:2D6[3,4]+4=11>