追跡開始
僕らは行くべき方向に進む。
早く合流したい、それは僕も同じだ。
>「そうだね。おっと、その前に念のためこれ貸すよ。」
ラキアスは僕にナイフを貸してくれた。
僕は、鞘を取って確認する。持った感じはちょっと重いがそれが使いやすいということだろう。
持ちやすい。それに何と言っても刃身模様が美しい波状になっている。安物にはこれがない。
>「この足跡の持ち主と戦うかもしれないから自衛する手段は持っていたほうがいいかなって。素手よりはマシだと思うけど」
「お気遣いありがとうございます。」
僕は鞘をして大事に懐にしまった。
本来の僕は、寧ろ武器は使わない。素手で突き技や蹴り技を駆使する。
癒しの術を必要とすればするほど、前に出て戦えなくなるのがシーン様との誓約だ。
だから今は戦えない。
もちろん、ナイフを持ったからといって恐らく戦力にはならないだろう。
それはわかっている。
大事な仲間は私が守る。これがラキアスからのメッセージ。
それが僕にはわかる。声に出さなくても。
>「それじゃあ行くよ。」
「参りましょう。」
風を切って走る。森を駆け抜けていこう。
* * * * * *
コルチョネーラです。
走って追跡。
目標を発見したら距離を詰めずに尾行歩きにチェンジします。
ナイフはもちろんお借りします。
これはお守りみたいなものですね。
目に見える敵からは守られ、目に見えない敵からは守る。
これが理想のスタイルかなぁ。
蛮族などの攻撃からは守られる代わりに、コミュニケーションで不器用な一面がある
ラキアスさんに地雷を踏ませないようにしっかりフォローできたらいいな。
約束を破ってバッドエンドになる話と言われて真っ先に浮かぶのは「つるの恩返し」
あとは「浦島太郎」もそうですよね。
配偶者とか、不思議な居候に秘密があって、それが守られている間は幸せな生活続くケースが
私の印象では強いですね。
3枚のお札も時代と共に変わるんですね。今の食生活に馴染みにあるものになったんですね。
グリーンピースなんて缶詰か冷凍で普及した食べ物ですから昔はマイナーでしたよね。
赤ずきんちゃんももともとはバッドエンドだったみたいですよ。
これも「寄り道していけない」という言いつけを守らなかったから「狼に食べられた」んですよね。