プレゼントしたい理由
レタス王子にお手合わせをお願いしていたところ
>「ちょっと待った。」
グレースさんからストップがかかりました。
てっきり注意しに来ると思っていましたが....
>「もしかして、王宮でも人員削減をされているのでしょうか。
過剰な人員削減は組織のブラック化につながりますよ?」
「グ、グレースさん?」
よくわからないと首を傾げます。
経済や人事の詳しい仕組みに関しては人並み程もしくはそれ以下しか知らない私にとってはあまり聞き慣れない言葉を飲み込むことが出来ませんでした。
>「僕らは冒険者です。グレースと申します。実は別世界から飛ばされてきました。
仲間があと二人います。」
改めて彼から自己紹介と事情を話しました。
>「彼女は、本質的に冒険者という職業が好きなんですよ。
常に新しいものに興味を示し、追及していくのです。
お城にも興味はあるかもしれませんが、いずれ興味は他に向いてしまいます。
彼女の好奇心は誰にも止めることができないのです。」
大体はあっていますが、まさかグレースさんにも言われるとは思いませんでした。
彼の好奇心も尋常じゃないときもあります。
まあ、お互い様ですよね。
>「世の女性は安定を望みます。王子のような人との結婚を夢見る女性は
たくさんいらっしゃるでしょう。王子の存在は女性の幸福そのものなんです。」
「ふーん。普通はそうゆうものなんだ....」
グレースさんの話にひとり呟きました。
私も安定を求めていないわけではありません。今こうして彼と一緒にいるわけですから。ただ、それだけだとどうしても物足りなさを感じてしまいます。
わくわくさせてくれるような刺激的なものが欲しくなります。
>「彼女から剣技を学びたい、と仰るのでしたら彼女は快く引き受けるでしょう。
しかし、女性としてお招きされるのでしたら、お勧めはいたしません。」
「グレースさん....ありがとう。」
ここまで彼が強気で言い切るのは見ないことです。
キッパリと言うことでレタス王子には諦めて貰いたいんですよね?
なんといいますか上手く表現できませんが、ただ、感謝しているんです。
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>「それですね。」
塔についての話でグレースさんは何か考えたらしいです。
>「僕らが王子の側に意図的に飛ばされた、というのであれば、姫様のもとに仲間が飛ばされた可能性は高いです。
その塔の中の女性が王子にとって理想のお相手であれば、お姫様になるわけですよね?
ぜひ救いに参りましょう。」
塔と答えたのは興味と仲間がそこにいるかもしれない勘だけで言ってしまいましたが、グレースさんもそこに行くことに賛成のようでよかったです。
三人で雑談をしながら塔へ歩いていく途中右手を優しく握られました。
「どうしたの?」
何かあったのかわからなかったので、素直に聞きました。
>「時期尚早かと思っていましたけど、やっぱり指輪の一つでもお作りするべきでした。
ピアスを片方づつでもいいですけどね。考えておきます。」
「プレゼントくれるの?作るなら何時でも待っているよ。楽しみにしているね。」
いつものような返事で答えました。
ただちょっと今のは引っかかった事があります。プレゼントを送ると伝えたタイミングが何故今なのか。指輪が選択肢に入っていたのかこの2つです。
あったことと言えば、すぐ近くにいるレタス王子に握手とナンパされたことくらいですね。
私は既に心に決めた相手がいますので、いくら甘い言葉を囁かれようが揺らぎません。
しつこいようならきつめに断りますし、向こうが力で落とそうものならこちらも武力行使するつもりです。
他の男に取られたくないでしょうか。あーうん。そう思われてもおかしくないですよね。
指輪はもしかしてアレを望んでいるとか?普通に考えればそうなんだけど....一生過ごす相手が私でよろしいのでしょうか?
....今すぐ疑問を言いたいけど、今この場で言うべきではありません。レタス王子もいますからそれにこれでも仕事中なので、帰って終わったら質問しましょう。
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PLより
レスを一つ返しました。
進行する前になんとか投稿できました。
PLは確認したからわかっているけどPCはいまいちわかっていないってところです。