塔に着いたが
僕は、個人的にこのレタス王子に好感が持てた。
>「ブラックですか?
僕の城はとてもホワイトですよ。
特に壁の色とかが......」
結構いい返しをする。笑いの本質は解っていなさそうだが、
素朴な感じで親しみが持てるのだ。
>「貴方の考えと気持ちはよくわかりました、グレースさん。
ラキアスさんのこと、よく知ってらっしゃるんですね」
僕は頷いた。自分では (誰よりも)と思っていたい所だが口には出さない。
「正直申しまして、僕の存在をフル無視されて(笑) 彼女にアプローチされたのには驚きました。
普通でしたら、アプローチの前に男女同伴ですと相手はどういう関係か探りを入れますでしょうから。」
冗談交じりにそう言えるのは親しみの現れだと思ってほしい。
「王子は、まだ運命の方には巡り逢われていないのですね。
もしも、王子が『この人だ』とお決めになられた方に出逢いましたら、絶対に離してはダメです。
諦めてはダメですからね。これだけはお心に留めておいてください。」
大事な人に自分の気持ちを伝えることについては、王子は十分すぎるほどストレートなようだから
その点は問題なさそうだ。
同じことを、僕はオレスティ所長に言われたことがある。
探偵事務所の所長である彼女は、僕に大事なことを教えてくれた。
これも彼女が教えてくれたうちの一つだ。
>「貴女たちが僕の元に飛ばされたというのはよくわかりませんが......。
塔の側にお知り合いがいるのかもしれないということですね?
でしたら共に参りましょう。
......一人で森に飛び込んできたのですが、どうにもやはり心細くて」
「僕らも、こちらのことは何も知らないに等しいですから、ご一緒ですと助かります。」
心細い、と言ってしまうあたりもやはり親しみが持てる。
ラキアスは僕の取った言動に少し戸惑ったような気がしたが、
>「プレゼントくれるの?作るなら何時でも待っているよ。楽しみにしているね。」
と答えた。
僕は耳元でラキアスにちょっとした企みを囁いた。
(もしも、王子が良い方とご縁があって、ご結婚というお話になりましたら、
僕は結婚指輪の一つでも、作らせてくださいと申し出ようかなと思っています。
その時に一緒に作れたらいいんですけどね。)
* * * * * * *
王子と僕らは目的地である塔に到達した。
「結構な高さですね。」
しかもかなりシンプルな塔だ。パーツが少ないという感じと言ったところか。
>「入口などは......見当たらないようですね」
僕は塔を細かくチェックすることにする。これは探偵時代の習慣みたいなものだ。
「もともと入口はあったのでしょうが、恐らく塞いでしまったのでしょう。
そうでなければ、どうやって女性をこの中に入れたのか、というお話になりますからね。」
僕は、女性を入れてから入口を塞いでしまった、と予想している。
それにしても、アルフさんとシイノさんは見当たらない。中だろうか?
「とりあえず、全部調べてみないことには...」
当然ながら塔の周囲は裏側もチェックする。するとロープのような何かが下がっている。
見上げてみると高い所から下がっているようだ。
もしかして、髪?
「髪ですよね?予言にありました、麗しい長い髪の女性って・・長すぎません?」
足場や、塔についた足跡の有無なども見てみることにする。
* * * * * *
コルチョネーラです
そっかぁ!最初のダイスがすべてだったわけですね。
HP以外は反映されなさそうっぽいですが、CP頂きますねw
グレースのヒロイズムって「探偵らしさ」ですからSQの志向とはズレそうですね。
さて、塔につきました。
まあ、グレースなので細かく調べてる感じです。
ダイスが必要なら振ります
ここで都合良くアルフさんの音楽が聞こえたい所です。
できれば、ラキアスさんが「これは絶対アルフだ」とわかるようなものがいいですね。
例えば「ルリアン音頭」とか。アルフさんの作曲なら確実かも。
何かルリアンの3名が浴衣着て踊ってる姿が目に浮かんでしまいました。グレースは部外者だから太鼓かな。