【B-2-4】風にまぎれた歌声は
>「王子は、まだ運命の方には巡り逢われていないのですね。
> もしも、王子が『この人だ』とお決めになられた方に出逢いましたら、絶対に離してはダメです。
> 諦めてはダメですからね。これだけはお心に留めておいてください。」
「ふふ、僕にとっては運命と思える女性ばかりで困りものですよ。
尤も最後まで捕まえられないのであれば所詮一夜の夢であったのかもしれませんが。
――貴方も運命を手放すことがないよう祈っておきますね」
グレースの飛ばしたエールにレタスは爽やかな笑みで応えた。
――その後ちょっと心細いと語るレタスの言葉を受けて。
>「僕らも、こちらのことは何も知らないに等しいですから、ご一緒ですと助かります。」
グレースが同行を願うと......。
「ええ、是非行きましょうか。
必ず彼女の元までたどり着かねばいけませんので」
気品のある王子様スマイルで応えたのに対し。
>「ありがとうございます。助かりました。私は護衛に付きます。それならご安心できますよね?」
ラキアスがレタスの護衛につく提案をした場合はこうであった。
「貴女のような素敵な女性に護衛をして貰えるなんて。
これほど王子に生まれてよかったと思う日はありませんでした」
きっとこういう台詞は彼にとっては呼吸をするようなものなのだろう。
流石は童話世界の登場人物である。
* * *
ラキアスとグレースは塔の周囲について調べてみる。
叩いたり眺めたりしてみた結果――二人は気づいたろうか。
この塔は地上から地下まで続いている、と。
>「髪ですよね?予言にありました、麗しい長い髪の女性って・・長すぎません?」
>「え?髪?レタス様こちらにきて頂けませんか?」
そんな中で先に裏側に回ったグレースが髪を見つけ、ラキアスとレタスもそれに続く。
「美しい太陽のように艷やかで輝く髪ですね。
きっとこの髪の持ち主も朗らかで麗しい方でしょう」
グレースたちの見つけた髪を見てレタスは一人で感動する。
どうやら彼の中で塔の中の乙女の像が出来上がり始めているようだ。
さて、グレースとラキアスを中心に話し合った結果。
まずはラキアスが、続いてレタス、最後にグレースという順番になりそうだ。
>「ラキアスから合図がありましたら、先に登って下さい。髪の持ち主は肩も首も凝ってますでしょうから、気遣ってあげてください。」
途中でグレースがレタスに告げたことについては......。
「言われるまでもありません。
......と言っておきたいところではありますが。
素直に受け止めておくことにします――アドバイスありがとうございます」
そんな風にレタスが返していたようだ。
もしかして順番決めの会話をしている中で二人は耳にしたかもしれない。
風の中に紛れ込んだリュートの音色と男の歌声。
グレースにはほんのちょっと最近に聞いたようなトーン。
ラキアスにとっては多少聞き飽き始めたかもしれないものだ。
この黄金色の髪をロープ替わりにして上へと登っていけば。
そこにはきっと――予想通りの彼がいる。
もう一人長い髪の持ち主たる娘と一緒に。
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あんみつ@GMより
ラキアスとグレースのルート進行になります。
塔について構造解析判定が可能です。目標値は13。
成功すれば塔は地下まで続いていることがわかりますね。
ちなみに魔法の童話の中の建物なので現実的な構造をしているかはわかりません(・∋・)
聞き耳判定を行うことが可能です。目標値は10。
成功すればアルフェイトの歌が聞こえてきます。
アルフェイトの歌だとわかるところまでいっていいです。
グレースとラキアスは次の行動を選択してください。
具体的なものは以下の2つです。
・塔に登る
・塔に登らない
登った場合はアルフェイトとラプンツェルを見つける場面まで書いて頂いて構いません。
登る順番や方法などはお好きにどうぞ!
レタスは二人の言うことを可能な限り聞きます。
また登るを選択した場合2D6の予備ダイスを一回分お願いいたします。
他にも何かあればご自由に行動ください(*´∀`*)