【B-3-3】美味しいサラダの材料に
シイノヴィアの左手の甲に刻まれた銀色の呪いの証。
それはこの育てた野草の為すことだすれば......。
果たしてこの老婆はどういう思惑で育てているのだろうか。
シイノヴィアが不審に思うのも当然かもしれない。
* * *
――とはいえシイノヴィアはとりあえず老婆の言葉に従い、収穫の手伝いをすることにした。
まあ故意にではなくともつまみ食いをしてしまったことも事実であるし。
何よりもこの老婆の様子を見るために......だ。
シイノヴィアが担当するものは高いところのものや大きなものだ。
それは例えば木の上に実っているフルーツであったり。
びっくりするほどまんまるく大きく育ったキャベツだったりしたであろう。
収穫の手伝いをする最中、シイノヴィアは老婆に色々と訪ねてみる。
目的は少しでも情報を入手することだ。
>「これだけのものの管理を、お一人で?」
「そーだよ。
私の畑だから私が育ててるのさ」
>「あなたもこの野菜の呪いで、森から出られないのですか?」
「いいや、私は森から出ようと思えば出られるさ。
特に外に用事はないから出ないがね」
>「この辺りには詳しくないのですが、森はどこまで広がっているのでしょうか」
「さあて、測ったことがないからわからんね。
まあそこそこ広いんじゃないかい?」
>「他に人の住む場所はありますか?」
「森の外には村と城があるよ。
お前は出ることはできんがね」
というように答えてはくれたが、丁寧ではなかった。
だが、多少問いかけに答えてくれる程度には人間味はあるらしい。
* * *
話は別に弾んだわけではなかったが......。
時間をかけて老婆が望んだ野菜や果物を収穫することができた。
「ふう......採れた採れた。
泥棒とはいえお前がいたおかげで少し早く終わったよ。
ちっとばかし礼を言ってやろうじゃないか」
老婆はどうやら今回の収穫にご満悦のようだ。
勿論シイノヴィアの助力あってのことである。
「さーて、この野菜であの子のご飯でも作ってやらないとねえ......」
そう言って老婆は幾つかの野菜をピックアップして畑から森へと向かっていこうとする。
シイノヴィアについてこれ以上とやかく言うつもりはないようだ。
ただ別に拒絶しているわけでもないようだ。
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あんみつ@GMより
シイノヴィアのルート進行になります。
質問については最低限......かはわからないけれど。
とりあえず答えてくれました。
シイノヴィアは次の行動を選択してください。
具体的なものは以下の2つです。
・老婆についていく
・老婆についていかない
他にも何かあればご自由に行動ください(*´∀`*)