【B-3-3】森の老いた魔女
>「持ちましょうか」
収穫の手伝いをした後もシイノヴィアは老婆を手伝うことにしたらしい。
老婆が抱えた籠に入った野菜を持とうかと声をかける。
「なんだい......もう手伝ってもらわなくて構わんよ。
ああ、そうか。
お前は今森から出られんのじゃったか。
行く場所がないんならしょうがない......私についてくるといい。
じゃが、ちょっと野菜が足りんな。
良さそうなものをちょっと採ってきてくれんか?」
とりあえず同行は認めてくれたらしい。
ただの偏屈な老婆ではなさそうだ。
* * *
――果たしてシイノヴィアは野菜を採りに戻ったろうか。
それとも老婆の言うことなど聞かなかっただろうか。
どちらにせよ――彼は現れた。
「か、覚悟しろ!
魔女ゴーテル!」
魔女と呼ばれた老婆――ゴーテルの目の前に現れたのは若い男。
軽く震えた手で持っているものは少しガタついた剣だ。
刃先はゴーテルの首辺りに向けられている。
「またあんたたちかい?
飽きないねえ......」
ゴーテルは武器を目の前に突きつけられながらもどこか呆れた表情だ。
この余裕――やはりただの老婆ではないらしい。
「な、舐めやがって......」
男の体は更に小刻みに震えだす。
彼は確実に目の前の老婆を――恐れている。
シイノヴィアは駆けつけようと思えば簡単にできるだろう。
勿論すぐそばにいたのならば実に容易だ。
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あんみつ@GMより
シイノヴィアのルート進行になります。
老婆から野菜を追加で採ってくるように言われます。
これに対してはご自由にどうぞ。
【NPC:女性】に【ゴーテル】を追加しておきます。
ゴーテルはシイノヴィアのメインNPCとなります。
後半部ではイベントが起こっております。
シイノヴィアの位置や行動など含めて自由ですので、お好きな行動をどうぞ(*´∀`*)