【B-3-4】魔女を忌む心
老婆の言う通りに幾つか野菜を持って戻ってきたシイノヴィア。
彼女の目前で広がっていた光景は緊張感をもたらすものであった。
剣を構える若い男と不敵な態度の老婆ゴーテル。
>「こちらの方が何かされましたか」
ゴーテルの少し後ろに構えて、男に問いかける。
彼の方はというと突然現れたシイノヴィアには困惑の表情をちらつかせたかと思うと。
「お、お前は......魔女の仲間なのか!
怪しい三つ目の女め!」
ゴーテルは森の側には村があると言った。
森の側にある村だというのだから閉鎖的な辺境の村なのではないだろうか。
だからシャドウという種族もそこでは快くは受け入れられないのかもしれない。
――尤も男の目からはゴーテルを庇える場所に立っているように見えたのが最大の理由だろう。
「ふん、別にこの娘は私にとって仲間でもなんでもないさ。
ただの盗み食い女さ。
狭量なお前たちよりはできた娘だとは認めるけどね」
目の前の男をある意味憐れむような......小馬鹿にしたような態度でゴーテルは言う。
一応彼女の中では目の前の男よりはシイノヴィアの方が上らしい。
一方でそんなゴーテルの態度は彼の怒りをより掻き立てたようだ。
「ま、魔女め......いい気になりやがって......!
――そこのお前!
魔女の仲間じゃないというなら俺たちの側につけ!
この老婆は恐ろしい魔法を使ういむべき魔女なんだ!」
彼は叫びつつシイノヴィアに訴えかけた。
ゴーテルを討つための仲間に加われ、と。
魔法を忌み嫌うあたりやはり男の村は排他的な場所なのだろうか。
「ふん、こんな取るに足らない男は放っておけばいいさ。
さっさと行くよ......あの子が待ってるからね」
そしてゴーテルはというと目の前の男を無視して進もうとシイノヴィアに命じた。
確かにこの男は武器さえ持っているものの戦うための術はまったく知らないようだ。
シイノヴィアにとってはまともな相手になどなるまい。
男の側につくか。
ゴーテルの側につくか。
シイノヴィア次第である。
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あんみつ@GMより
シイノヴィアのルート進行になります。
とりあえず男はゴーテルが魔女だから嫌ってるみたいですね。
他に理由は......どうでしょうか(・∋・)
シイノヴィアは次の行動を選択してください。
具体的なものは以下の2つです。
・老婆についていく
・男の側につく
他にも何かあればご自由に行動ください(*´∀`*)