【C-1-1】邂逅と発見
アルフェイトのライブショー。
それは観客は一人であったものの。
彼女が素直に喜ぶものだから......心はきっと盛り上がっていたであろう。
>「アルフーー探したんだよ!!」
けれどアルフェイトの夢は強引に現実に戻される。
窓から上がってきたラキアス。
彼女はアルフェイトに向かって飛びついて......。
>「みぎゃあぁぁぁああああぁぁあぁああぁぁぁ!!!!」
アルフェイトが奇声を上げながら受け止めた。
もしかしたら軽いトリップ状態に陥っていたのかもしれない。
そんなアルフェイトだからつい見つけてしまった。
魔法で本来は見えないはずの......部屋の床にある怪しい戸に。
「ラキアスさん大丈夫ですか!」
突然部屋から奇声が上がったことに驚いた様子でその後を登ってきていたレタスが飛び込んでくる。
彼はまずラキアスを、そして彼女を受け止めて固まっているアルフェイトを眺め。
――最後に見つけた。
「......美しい。
囚われの麗しき姫君。
僕が貴女をこの塔という牢獄から出して差し上げます」
そう言ってレタスはラプンツェルの手を取った。
「あなたのその格好もしかして王子様なの?
初めて見たわ」
ラプンツェルはレタスの行いに特に引いたりする様子はなかった。
それよりも初めて王子という存在を見たことを喜んでいるようだ。
――きっと今日は彼女にとって初めて尽くしなことだろう。
「ええ、僕は王子です。
貴方のために生まれてきた王子です」
ラキアスかアルフェイトが止めるまでレタスは止まることはない。
* * *
「改めまして、レタス・ザラートです。
先程も話した通り、森の外にある城の王子です」
少し落ち着いたレタスはアルフェイトに自己紹介をしてくれる。
落ち着けばそれなりに話せる男である。
>「~と言う訳です。ラプンツェルさんあなたは外の世界に興味をお持ちのようですね?
この王子様ならその夢叶えて差し上げられますがいかがいたしますか?」
軽く名を明かしあった後、ラキアスはちょっとレタスと二人をくっつけようとする。
「そうね......お婆さんには悪いけど。
少しでもいいから世界の外を見てみたいな。
......王子様が見せてくれるのかしら?」
ラプンツェルはやはり外に出たい様子であって。
「ええ、必ず貴女に素敵な世界を見せてあげましょう。
二人きりでロマンチックな風景をいつまでもどこまでも」
レタスもまたいつも通りの様子であった。
ちなみに今一番ラプンツェルの願いを叶えられるのは謎の扉を見つけたアルフェイトである。
>「少し質問がありますがよろしいですか?お婆さんはいつも決まった時間に来られるのですか?例えばお食事の時間とか」
さて、今度はラプンツェルにラキアスが問いかけてみると。
「そうよ。
いつもおばあさんはご飯を作ってくれて......。
夜になると子守唄を歌ってくれるの。
――そういえば今日はお婆さんまだ来ないわね、どうしたのかしら」
ラプンツェルが言うにはご飯の時と眠るときに合わせて老婆は塔に来るという。
ちなみに今は時間的にはお昼すぎ。
昼食時から少し経った頃であろうか。
ぼやぼやしていると鉢合わせしてしまうことになるかもしれない。
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あんみつ@GMより
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予備ダイスは探索判定もどきに用いました。
スカウトがいなければダメなはずがまさかのアルフェイト。
アルフェイトは扉を見つけると同時にHPを1点差し上げましょう。
あとは適当に会話など。
次の行動はお好きなものをどうぞ!(*´∀`*)
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