【C-1-3】洞窟の番人

 GM(あんみつ) [2016/02/27 22:06:57] 
 

>「身内の方に、外に出たい旨を直接ご要望されたことはおありでしょうか?」

グレースはラプンツェルに今まで外に出たいことを述べたかどうか尋ねた。

「ううん、お婆さんにそんなことは言ったことがないわ。
 不思議ね......なんで急にそんなこと思うようになったのかしら」

ラプンツェルは今の今まで外に出ようという思いを口に出したことがないそうだ。
であれば、当然この下へと至る扉の存在など知らされていなかっただろう。

   *   *   *

ラキアスを戦闘にして冒険者とレタス王子、そしてラプンツェルは階段を下る。
壁には魔法の炎を灯したろうそくが点在しているため、最低限の明かりは問題がない。

塔の下に待ち構えていたのは鍵のかかった扉であったが。

>「グレースさんよろしくお願いします。」

>「開錠なんて久しぶりですね。」

グレースが探偵としての技量を見せて――鍵を開ける。
これでこの扉の向こう側へと至ることができるだろう。

   *   *   *

「まあ、これは洞窟ね!
 初めて見たわ!」

扉の向こう側は岩でできたトンネルになっていた。
形状的に考えて天然ではなく人工物であろう。

トンネルは遥か奥へと続いているようだ。
多少カーブをいくらか含んでいるようで、扉の前からはその先がよくわからない。

「髪が土で汚れてしまうかもしれません。
 全て抱えていくことができればいいのですが......それも難しいようですね。
 ラプンツェルさん、あとで城の浴室をお使いください。
 とっておきの石鹸も用意させておきます」

「お城のお風呂ってどれくらい広いのかしら?
 早く見てみたいものがたくさんあるわ!」

そんな感じの会話を繰り広げつつ洞窟の中を進んでいくと。
目の前に突然現れたのは――岩でできた人型の物体。
躁霊術師は作り上げるゴーレム......ストーンサーバントである。

「あれは......何かしら」

興味深そうにラプンツェルが近づこうとすると。
行動に反応したかのように、岩の人形はゆっくりと動き出す。
どうやらこの先へ進むことを阻もうとしているらしい。

「これは危険ですね。
 ラプンツェルさん......貴女は下がっていてください。
 必ず僕が守ります」

かくして戦闘の幕は上がる。
この先に待っているだろう――外と言う名の自由を求めて。


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あんみつ@GMより

洞窟の中はこのような感じに!

【ストーンサーバント】について魔物知識判定が可能です。目標値は11/15
今回はストーンサーバント一体との戦闘になります。
今回の戦闘はシチュエーション戦闘で処理します。
お三方はそれぞれ1D6ずつダイスをお振りください。
3つのダイスの平均の数字によって以下のものから戦闘の描写が決定します。

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1:手痛いダメージ。4D6のHPダメージと4D6のMPダメージを任意に振り分け。
2:結構な苦戦。3D6のHPダメージと3D6のMPダメージを任意に振り分け。
3:やや失敗。2D6のHPダメージと3D6のMPダメージを任意に振り分け。
4:妥当な勝利。1d6のHPダメージと2D6のMPダメージを任意に振り分け。
5:余裕な勝利。1d6のHPダメージと1D6のMPダメージを任意に振り分け。
6:美しい勝利。ノーダメージ。

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全員分揃わなかった際は、揃った分だけで計算します。

他にも何かあればご自由に行動ください(*´∀`*)