【C-1-5】森の中の倉庫
>「あの、女性をお婆さんと呼ぶのは抵抗があるんです。その方のお名前は何というのでしょうか?」
グレースは謎の人物お婆さんの名を尋ねる。
ラプンツェルの唇からこぼれ落ちた言葉は......。
「お婆さんの名前?
ゴーテルって言うのよ」
ゴーテル......それが魔女の名前であるそうだ。
* * *
戦闘後、グレースの魔法で体力を。
ラキアスの薬師の腕で気力を回復する。
>「王子、僕ら冒険者の立場からしますと、操霊術師や魔術師などは寧ろ有難い存在なのです。
> 術は、使い方次第なのですよ。ですからたとえ、ラプンツェルさんのお婆さんがそうだったとしても、受け入れてあげて欲しいんです。」
休憩後の出発前、グレースはレタスに語りかける。
「よく理解しているつもりですよ。
そもそも王家の者として魔法の力を持つ者と関わることもありますからね。
魔法を使えるからというだけで白い目で見ることはしません」
レタスはグレースの言葉を受け止めてくれたようだ。
尤も王子たるレタスにとって魔法とは使い方次第だということはよくわかっているであろうが。
* * *
洞窟の天井部分に見える木の板でできた扉。
>「まだわかりませんか?
> 恐らくここが、先ほどのサーバントを作った方の住まいだと思いますよ。
> 森の中の、優秀な操霊術者の自宅です。」>「んー....私はお婆さんの小屋だと思うなあ万が一突破されたときの為に」
グレースとラキアスはそれぞれゴーテルの小屋に通じているのではないかと判断したようだ。
>「念のため私が先に開けます。他に開けたい人はいますか?罠が仕掛けられている可能性もありますが。」
罠の可能性も考慮してラキアスは自らが一番前に立つことを提案する。
「危ないのかもしれないのでしょう?
大丈夫?」
ラプンツェルはラキアスの身を案じ。
「レディーファーストとは言いますが。
僕個人としてはラキアスさんに危ない目に遭ってもらいたくはないですね。
鎧も身につけていることですし、僕に先を行かせてはいただけませんか?」
レタスは自らが前に出ることを進言する。
けれど彼は意地でも前に出たいわけではなく。
「ラキアスさんが任せて欲しいと仰られるのでしたら。
僕は貴女を見守りましょう」
彼らしくラキアスの気持ちを慮ってくれるようだ。
* * *
梯子を登り、木の扉を開けた先は木造の建物のようだった。
とりあえずラキアスたちの心配していた罠の類はなかったらしい。
明かりがついておらず、室内は薄暗い。
まだ時間帯的には日中のはずであるようだが。
窓から光が差し込んでくる様子はない。
――どうやら雨が降っているようだ。
窓自体は閉められているため、雨が入ってくる様子はない。
明かりがあれば室内の様子はよくわかるだろうが。
なくても暗闇に目が慣れれば大体把握できる。
暗視を持つラキアスにとっては何の問題もない。
室内には幾つかの棚や箱が有る。
農業用の道具や貯蔵用の野菜類なども見えるだろう。
この木造の建物は倉庫なようだ。
「塔の上から以外は初めて見たわ。
森ってこんな風になっているのね!
雨が降ってるけど――素敵!」
ラプンツェルは窓から森の様子を伺っているようだ。
未だここがどこだか特定できていない以上、若干その行いは危なっかしい。
顔を出していないだけ幾分かマシかもしれない。
ここが倉庫であるならば、当然扉はあるだろう。
探せばすぐにそれは見つかる。
建物自体と同様に木製の扉だ。
だが、その扉を開こうとしてもうまくいかない。
外側に錠前でも付けられているのだろうか。
内側からでは解除することはできないだろう。
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あんみつ@GMより
はしごを登った先はこんな感じです。
レタスが先に登ることを提案していますが、ラキアスが最初に登ることもできます。
倉庫の入口の扉がありますが、外側から鍵がかけられているので内側からは解除できません。
破壊する場合は木の扉相当と致します。
窓は開くことができますが、大人の体が通るほどではございません。
まして鎧や長い髪などはより難しいでしょう。
他にもいろいろございますが、ご自由な行動をどうぞ!