気持ちは受け取る
行きたがる人はいないかと思って質問しましたら
>「危ないのかもしれないのでしょう? 大丈夫?」
ラプンツェルさんから心配の声。
>「レディーファーストとは言いますが。 僕個人としてはラキアスさんに危ない目に遭ってもらいたくはないですね。 鎧も身につけていることですし、僕に先を行かせてはいただけませんか?」
レタス王子からは自ら先頭に立つ声が聞こえました。
意外でした。そのまま私を行かせるかラプンツェルさんが手をあげるだろうと思っていましたが・・・
「お二人ともご心配いりません。私はこういった危険には慣れております。レタス様はこれから共に歩むお姫様を何があっても守り抜いてください。」
開ける前に二人を見つめます。その表情は真剣に見えると思います。
どうして駄目なのか正論を長く述べるよりこのほうが納得してくださるはずです。
>「ラキアスさんが任せて欲しいと仰られるのでしたら。 僕は貴女を見守りましょう」
思いは通じたようでレタス王子は先頭を譲って頂きました。
私がレタス王子を護衛する立場でしたのに見守られるとはうーん複雑な気持ちですが、まあ悪くないですかね。
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ノックをしても何も聞こえません。途中まで慎重に開け一気に飛び出しました。すかさず周囲状況確認。 罠は無し。敵の姿、気配は感じられません。
「ここがどこなのかはわかりませんが、とりあえずは大丈夫そうです。」
上がるのが大変そうなレタス王子とラプンツェルさんの手を貸します。
探してよく見ると、農作業に使う道具がいくつも見受けられます。外に通じる扉でしょうか木の扉も見つけました。
お婆さんいえ、ゴーテルさんでしたっけ。いつもならこうゆう相手には呼び捨てていますが、直接会って素性を知るまではさん呼びにします。
ゴーテルさんは自分で食べるために野菜を栽培しているのでしょうか。だとしたら健康的な方なのでしょう。実際にはやったことはありませんが、農作業も重労働だそうですから。弱った体では無理な話です。やはりただの魔法使いのお婆さんではなさそうですね。
>「塔の上から以外は初めて見たわ。 森ってこんな風になっているのね! 雨が降ってるけど――素敵!」
何か気になる物がないか調べている途中ラプンツェルさんはとても喜んでいました。生まれて初めて塔の下へ降りたのですから無理もありませんよ。でもね・・
「ラプンツェルさん。お気持ちはわかりますが、出来るだけお静かにお願いします。いつ敵が来るかわかりませんので」
やさしめに伝えはしましたが、今の彼女の耳に入るでしょうか?
部屋というより倉庫を調べ終えた後。木製の扉に聞き耳を立て安全を確認したところで開けようとします。
力をこめても開きません。内側にはありませんのでどうやら外で鍵をかけられていそうですね。
「外から鍵がけられているみたいだね。ここからでは鍵開けも無理そうだしアルフ。ちょっといい?その銃で壊せないかな?出来れば蝶番を狙って行けそう?」
無理なら私がなんとかこじ開けます。
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PLより
アイベックスです。倉庫内探索や扉に聞き耳したいのですが、何かわかったりしますか?
シィノの呪いで激痛しているところなんてみてそれがゴーテルの仕業だと分かればラキアス容赦しないだろうなあ