一筋縄ではいかないようです
グレースさんはゴーテルさんに話しかける襲い掛かってきたときの為にいつでもやれるにしておきます。
>「お前は自分が話していることがわかっているのかい?
呼ばれているわけでもない勝手に塔へと上がり込み。
それだけにとどまらず私の大事なラプンツェルまで勝手に連れ出した。
――お前たちがやったのは人攫いと同じだよ?
こうして話してやってるだけありがたく思うんだね」
人攫いは間違ってはいませんのでそこは言われても仕方ありません。そちらから仕掛けてくれるなら遠慮なく拘束に行けるんですけどね。
黙って話を聞きます。
>「それにしても、この子に外の世界に憧れを抱かせるなんて酷いことをするもんだ。
ラプンツェルはね、森に守られてなくちゃ生きてはいけないんだ。
この子の長い髪はね森に愛され全てを包まれている証なんだ。
外に出そうなんて思ってみな、この子の命の灯火が消えるだけさ」
その話が真実であるのならこのままラプンツェルさんを森の外に出したところで死んでしまいバットエンドになり、依頼失敗になります。
嘘、と言いたいところですが、情報が少ない以上断言できません。
>「まあ、お前たちがラプンツェルを返してどっかへ行ってくれれば問題ないさ。
思いなんてものはねえ、意外と簡単になんとかできるもんだ」
>「ラプンツェルさんを......彼女をどうするつもりですか?」
>「......黙れ!
お前のような持てる者には私たちのことなど決してわからないんだよ!
今なら見逃してやる、さっさと城に帰るんだね!」
ゴーテルさんの感情に合わせているかのように雨が一層強くなっていきます。これも何かの魔法かなにかでしょうか。
ラプンツェルさんと森の秘密。何のメリットがあってか知りませんが、過保護なゴーテルさん。そして異常なまでに王子に噛みつく態度。
単なる監禁犯で切ってしまうには謎が多すぎます。
>「なるほど、貴重なご意見ありがとうございました。
ラプンツェルさんは、森からは出られない、ということなんですね。」
>「彼女が森に愛されているのでしたら、せめてもう少し、ラプンツェルさんに
森を見せてあげたいです。
森だってラプンツェルさんを近くで見たいと思っているのではないでしょうか。
今しばらく、時間の猶予を頂けますでしょうか。」
グレースさんはあんな態度取られても感情に左右されることなく冷静に物事を捉えています。
流石元探偵。私はこの気になる事がなければイラッとしていたところです。
ゴーテルさんに色々と確認と意見を伝えます。
「失礼。少し確認します。ゴーテルさん。あなたがこの森に住むのはラプンツェルさんの命を守るためですね?
なら、この森の加護無しでも生きられるようにすれば問題ありませんよね?それとも、他に何か理由でもお持ちですか?」
にこっと笑顔を忘れずに。
そうそうこれが一番気になっていたところです。命を守るのが理由ならそこまでするだけの対価があるはずです。それが愛情だけで満足するとは考えにくいのです。
「あなたは王子に対してかなりの不満を抱えていると見受けられますが、一度きちんとした意見を述べたほうがよろしいかと。はっきり言わなければいつまでも問題解決になりませんよ。
もし魔法関係でしたらこの王子は理解していらっしゃいます。周りの人がきになるようでしたら正しい理解を得られるようお願いしてみますよ。」