灰になる前に伝えること(追記あるかも)
ゴーテルさんは、僕の問いにこう答えた。
>「私は森になど愛されていないさ。
>ただ......そう呪われし力を持っているだけだ」
「おや、そうでしたか。」
もちろん、僕は森に愛された効果に興味があって聞いたわけではない。
ゴーテルさんも同じように森から出られず、森から出たら命の灯が消えるのか
それを確かめたかっただけだ。
どうもラプンツェルさんとは事情が異なるようだ。
病気などは魔法で対応しているらしい。
そこまでの腕の持ち主だと考えると、かなりの熟練者だろう。
僕は仲間にこう言った。
「まともに対峙できる相手じゃないかもしれません。」
全滅したのでは意味がない。
ゴーテルさんは質問にはわりと答えてくれている。
しかし、僕がゴーテルさんに伝えたい肝心なことはほぼスルーされている。
まともに話し合いがしにくいのも事実だ。
僕はゴーテルさんではなく、仲間にこう伝える。
雨に雷鳴が轟いているのなら、ゴーテルさんに聞こえていないほうがいい。
それくらいの声で話をする。
「まだ、ちゃんと検証したわけではありませんが、
ラプンツェルさんは、森に愛されているわけですよね。
愛されているが故に、森から出られない、命の灯が消えてしまうのは
森がラプンツェルさんに外に出てほしくないと思っているからです。
森の外に出るくらいなら、死んでもらう、と言いたいのでしょう。
それは人間の嫉妬と良く似ています。
『お前が他の男に取られるくらいなら、お前を殺して自分も死んでやる。』
小説でよくあるシーンと良く似ています。」
僕は森を擬人化した表現で推理する。
「森に愛されている証、それがなければ、ラプンツェルさんは嫉妬されることもなく
森もラプンツェルさんを外に出すでしょう。それが何か、もう皆さんはおわかりですよね?
長い髪は森に愛されている証、そうゴーテルさんは言われました。
つまり、髪を切り落とせば、ラプンツェルさんは森から出られるのです。」
これが僕の出した答えだ。
僕は王子にラキアスから借りたナイフを手渡したかったが、やめた。
言葉が聞こえていなくても、これで行動がバレてしまう可能性があったからだ。
「彼女を連れて、逃げるべきです。貴方が動けなくなったとしても
ラプンツェルさんが自力で髪を切って森から出るべきでしょう。」
ラプンツェルさんには乱暴な魔法は使えないはずだ。
* * * * * *
コルチョネーラです。
まともに戦ったら回復が間に合いません。
グレースの魔力は8ですし、毎回全員に30弱の回復はまず無理。
ブリザート級の魔法を毎回食らったらたぶん全滅ですね。
戦いを避ける方向なら全滅はないと思います。
グレースは森から出る方法を王子に教え、二人をまず逃がすことを考えています。
最悪捨て身も考えています。
物語の主役はラプンツェルさんなのだから、最悪自分は倒れても
物語的には成功だと信じたいです。
そのために情報収集をもうちょっとしたかったけど、結論早めに出しました。
一応、まもち、先制判定とも成功です。
19:55:17 コルチョネーラ@グレース ≫ まもち 2D6+7 <Dice:2D6[1,5]+7=13>
21:46:41 コルチョネーラ@グレース ≫ 先制判定 2d6+4 <Dice:2D6[3,1]+4=8>