喜怒哀楽
話し合いの途中シィノさんはゴーテルさんのほうへ少し歩みを進めていきました。
「シィノさん?」
私も隣りへ歩き出します。時間稼ぎをするときには近づく必要がありますので構いません。
>「一度だけでいい。
ラプンツェル嬢が森の際まで行くことを許してあげられませか。
彼女の安全は仲間が守ります。
そしてラプンツェル嬢が戻るまで、シィノが代わりにここに残ります。
ラプンツェル嬢は、必ずここに戻る」
>「ラプンツェル嬢が、育ての親より実の親のほうがいいと思うかもしれない。
塔に閉じこめていた自分を恨むかもしれない。
そう心配するのは当然のこと」
「!」
目を見開きシィノさんを見ます。
自ら人質になるということですか。まあ、力技よりはマシですが、危険な賭けですよ。約束を守るとは限りませんしとても心配です。
>「ゴーテル殿はこれだけラプンツェル嬢に執着しながら、けっきょくは自分のことしか考えていませんね。
実の親といえど今まで存在も知らなかった人と、毎日世話をしてくれた育ての親。
どちらを親しく思うかなど、シィノでもわかるというのに」
思わず顔が強張る。
気のせいではなく、組んでから大した日にちは経っていませんが、今のシィノさんはどんな時でも貫くあの冷静さはなくなり、人間の喜怒哀楽のひとつが白紙のキャンパスに赤く塗られていくかのように怒りの色が顔に滲みでています。
正直ゾッとしました。一体何を彼女をここまでさせたのでしょう。今度聞いてみます。デリケートな部分までは聞いたことありませんでしたから。
「ラプンツェルさんを信じてみてはいかがですか?本当に愛しているのでしたら出来るはずです。」
今の私に出来ることは後押しと二人のやり取りの行方を見守るくらいしかありませんね・・。
はあ、こうゆうときにあまり力になれないのが悔しいです!
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PLより
同じく戦わない方向に変更です。シィノさんに付き添います。
心配なのもあるからね。シィノさんにラキアス驚き&ちょっとビビった
普段怒らない人が怒ると怖いよね。