【E-1-1】森から村へ
グレースはキャベツの妻を癒すため、村に向かうことに決めた。
そんな彼が気にしていたのは、離れた際のゴーテルについて。
>「僕らのいた地方では、決まった日に男性が女性にミモザの花をプレゼントするんです。
> 女性なら誰でもいいんですよ。
> もし、森の中で見つけたら、僕からプレゼントしますから、待っていてくださいね。」
だからグレースは約束で存在を繋ごうとする。
>「ちゃんと戻ってくるまで待っていてくださいよ?途中で消えるとか絶対ナシですからね?」
しっかりと念には念を入れて。
彼女が消えていなくならないように。
けれど、ゴーテルからの返答は残念ながらなかった。
拒絶されることもまたなかったのであるが。
* * *
グレースとアルフェイトはラプンツェルとレタスと共に森の端へと向かう。
道中ミモザの花を見つけることができたかどうかは、グレース次第であろうか。
森の外に近づいていくと、ラプンツェルの歩みがだんだん遅くなる。
「ごめんなさい。
なんだか気分が悪くなってきたの」
確かに彼女の顔色は悪そうだ。
おそらく――呪いの効果が出てきたのだろう。
「わかりました、もう少し奥で休みましょう。
――グレースさん、アルフェイトさん。
僕が彼女の傍にいるので、彼女のご両親のことお頼みします。
村については少し歩けば見えてきますので」
そう言ってレタスはもう少し森の奥に入っていく。
ラプンツェルを休ませることにしたようだ。
* * *
レタスの言う通り、村はすぐに見つかった。
村の北の方には家が有り、その門の前で一人の男性がぼんやりと立っている。
――彼が、シィノヴィアの言っていたキャベツであろうか。
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あんみつ@GMより
こちらグレースとアルフェイトのカテゴリになります。
ラプンツェルとレタスは森の出口近くで離脱します。
ミモザの花については探索判定で11出せば見つけることができるとしましょう。
村はすぐに見つかるので、村の場所まで移動させました。
行動についてお好きにどうぞ。
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