願い
>「そうかい......そう言えるならお前たちは私と違って強いということさ。
ただ強いってこと同じくらい辛いっていうことでもある。
......本当に強ければ、どんな辛さだって乗り越えられるかもしれないけどね」
「一人では乗り越えられなくても同じ気の合う仲間と一緒ならのりこえられることがありますよ。」
「私は魔女だからって理不尽に差別する奴らがおかしいです。魔法自体は悪くありません。ただ、その人の使い方に問題があると思います。
だから、もっと早くあなたに出会えたら理解してくれる人が一人でもそばにいたら違う道に進むことができたはずなのに、って。」
人は恐怖。特に未知なるものに対する恐怖を本能的に強く感じます。
どこかでさり気なく読んだ本の中に書かれていた一文で知ったことを思い出して拝借しました。
脅威を排除するのはごく普通のことですが、話が通じる相手であれば和解を試みるのも一つの手だとも思い始めています。なのでまずは相手の事情を知ることから初めてみて受け入れられるようにします。
また相手もむやみに力を振るう真似をしないことです。
力が強い場合なら特に。一度でもしてしまうと一瞬で台無しになってしまいます。
これらは時に隙を与えることにも繋がりますが、まあ無力化してからですね。
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>「ラプンツェル......」
>「戻ってきたわ、お婆さん」
>「約束は守りました......ゴーテルさん」
向こうの茂みから知っている人達が現れました。
なんかラプンツェルさんの髪がかなり短くなっていますが、あれが呪いが解けた証拠なのでしょう。
なら大丈夫そうです。顔色もとてもいいですしね。
>「お待たせしました。ゴーテルさんがご無事で何よりでしたよ。
お二人ともお疲れさまでした。
こちらは、ご夫人の病気を癒しまして親子のご対面を果たせましたよ。」
「そっちもお疲れ。特に思ったことを話しただけだよ?結果的にはよかったけどね。
というかよく戻ってこれたね。両親から反対されたり泣かれたり大変じゃなかった?」
こっちより多分大変であろう二人に軽いハグと私もねぎらいの言葉を掛けました。
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>「......決めたのかい?」
>「......うん。
私は......やっぱり外の世界を見てみたい。
お婆さんの思い出と本が教えてくれる世界だけじゃもう足りないのよ。
今この瞬間でも私はお婆さんのことが好き――嘘じゃないって誓えるわ。
だから......ごめんなさい」
>「好きにするがいいさ。
そして私のことなんて忘れてしまうがいい。
魔女なんてものはね......記憶に残しておくべき存在じゃないよ」
>「......嫌よ!
私は必ずまたこの森に来るわ。
そしてお婆さんに会いにいく。
お婆さんとの思い出を全部忘れるなんてできないの!」
「ゴーテルさん。大好きな人を忘れることなんて無理な話ですよ。それが何者なのかは関係ないんですよ。」
二人の掛けた言葉の魔法は氷山の様に固く冷たいゴーテルさんの心を溶かしていきそれは涙となってあふれていきました。
春が訪れたんです。心の中に。長かった冬はもう終わりを迎えたのです。
私は言葉を掛けずただ優しく背中をさすり続けました。
これからもこの森で暮らしていくつもりでも、きっと一人寂しく一生を終えることはないでしょう。
血のつながっていないけどかけがえのない家族とこれからその子の夫となる王子がいるのですから。家族が二人になりますよね。
平等に女性の幸せを願う彼なら二度とこういった不幸が起きないよう案を立てるでしょう。そしたらもしかしたら魔法に興味があって訪れる人が現れるかもしれません。
人が不当な理由で差別されることのない世の中になる事を私も願います。
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>『物語は......綴られた』
ああ、もう時間ですね。 白い光で世界が包まれる前に。
「皆さんお幸せに!仲良く暮らせるいい世の中になる事を期待しているよ!あとゴーテルさん!よかったら遊びに来てもいいかな?試したい手作りお菓子を持って行くからそれとあなたの魔法見てみたい!」
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PLより
アイベックスです。いろいろありましたが、ハッピーエンドなってよかったです。
ヤマイさん心身ともにお疲れのようなので最後までお付き合い出来なかったのが心残りです。回復したらまた遊びましょう!なのでゆっくり休めてくださいね。
もしものためにヤマイの分の剣の欠片のダイス回数残しておきます。
遠慮なく振っちゃってくださいな。
21:38:47 アイベックス@ラキアス 剣の欠片 1d6
Dice:1D6[6]=6
前回に引き続きまただw