【A-1-1】始まりの予言
GM(あんみつ) [2016/03/07 00:32:16]
『白花祭りの刻。
青き乙女は最大の夢を見る。
役目を果たした巫女は魂を祭壇に捧げられるだろう。然れど太陽と月がそれを阻む。
太陽は青き空に浮かぶ金色の輪。
月は銀色の光を映す白い弓。
花々と竜たちの力を受けて。
太陽の昇る頃、青き乙女に奇跡が起きるだろう。
――かつて月神に捧げられた古き地下神殿にて』
始まりはまだ幼き少年の予言だった。
ヴォルディーク家の若き当主カイルはその予言を真実とするために。
ルキスラ帝国を中心にザルツの各地を調査させ――古き地下神殿をついに発見した。
カマル地下聖殿と呼ばれる魔法文明時代の遺物。
迫害されしナイトメアが月神に救いを求めて造りあげた教会。
予言が事実なのだとしたら、この場所にいるのかもしれない。
かつて失われし大切な姉がそこにいるのだろうか。
カイルは予言を信じることにした。
それ以外に頼りにできるものがなかったのだ。
まずはコンチェルティアの冒険者の店に依頼を。
また今までに幾度かの助力を受けていた――火竜の手羽先亭へも依頼を出す。
そして集ったのは六人の冒険者。
彼らは太陽と月の二つに分かれて、聖殿へと挑戦する。
この先に何が待つのか――それは神のみが知るであろうか。
それとも見えているのだろうか――予言者が見る夢の中に。
―――――――――――――――――――――――――――――――
あんみつ@GMより
こちらは雰囲気的なバックボーン部分です。
この後に本編記事を投稿します。