【A-1-3】いざ突入せよ
>「ナマ・ノンケと申します。
> まだまだ未熟な新入り冒険者ですが、よろしくお願いします。」>「ザラック・ウォードだ。まあ、好きに呼んでくれ。よろしく」
>「私は「賢い」野良メイド件冒険者、フィーリアと申します。
>もしメイドを雇いたいと思うことがあればわたしにお声掛けください!」>「初めての人ははじめてまして
>わたしはタタラ・スマイサー。よろョしく」>「レオンハルト・v・マイヤーと申します。以後お見知りおきを。
>エミール氏も言っておりましたが、硬くならずに行きましょう。硬くなるのは私とカイル氏だけで十分ですよ。ね?」>「さて、俺で最後だな。ヴォリア、こんな身体(なり)だが妖精魔法を扱っている。よろしく頼むぞ。」
四人の依頼人たちに続いてルキスラから訪れた冒険者たちも自己紹介を行う。
初めて識る者、既に識る者、様々であろうが。
皆、神殿へと危険を覚悟で挑む仲間である。
* * *
一通り話を聞き終えれば、後は只管に挑み続けるだけ。
それでもその前に確認しておきたいことがやはりあったりするもので。
>「もちろんそれは構わないが、仮にそちらの情報に間違いがあり奪還対象がいなかった場合。
> あるいは、いたとしても既にどうしようもない状態だった場合はどうなる?」
ザラックの疑問――それは不幸な真実を目にした時の対応だった。
カイルは少し黙り込んで、考えをまとめてから話し始めた。
「その可能性も勿論考えている。
他にも予定外のできごとに巻き込まれることもあるだろう。
その時はあんたたちの思いを優先して動いてくれれば構わない。
冒険者なら全て指図されなくても道を切り開けるものだろう?
――ただ俺は確信している。
予言っていうものは確かな力を持っていると」
神殿内で何らかの非常時に巻き込まれた際は、全て冒険者たちの判断に任せるという。
それは冒険者という地位に対する信頼からくる言葉でもあった。
――そして皆気持ちを固め、勝負に打って出る時が近づいてくる。
外はだいぶ真夜中の黒に染め上げられた頃だ。
漆黒の世界の中静かに輝く満月が美しい。
>「確認の為に言っておくが、無理して進めばミイラになるのは自分自身だ。最大限のサポートはするが、無茶をしないように行こう。奪還の為に誰かが死んでしまったら、セシリアさんも悲しむだろう。そうでしょう?カイルさん。」
「まあ、その通りだ。
俺はなんとしてでも姉さんを助けたいとは思っている。
ただ......そのために死んでくれなんていうことはできない。
あんたたちには生き抜いてやり遂げて欲しいと思っている......偽りなくな。
勿論――それはお前たちにも言えることだ」
最初の二言三言は冒険者たちに向けて。
最後の一言は残りの三人に向けて。
「勿論ですよ、カイルさん。
みんなで会いに行きましょう」
「私は――カイル様の心をもう裏切ることはないと決めていますから」
「僕たちならきっと乗り越えられる。
そう強く信じていますから」
ミハイルにエミール、そしてオレットも心を決める。
いざ、出陣の時だ。
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あんみつ@GMより
とりあえず質問などに対するお返しを。
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