【B-1-1】目指すは太陽
いつの時代のものかもわからぬほど。
雨ざらしになって風化した石が立ち並ぶ場所。
そこはかつては墓所だったのではないだろうか。
その墓所の中で一際大きなもう何も読めない石碑を動かした先に道があった。
道はどうやら左右に分かれているらしい。
タタラにナマ、そしてフィーリアの三人の乙女は右の道を行く。
右、いや東側――それは太陽の昇る方である。
* * *
「タタラさん、あなたにまた会えて嬉しいです。
お元気でしたか?」
道中オレットはタタラに話しかける。
既知の者がいて彼の心も多少穏やかなのだろう。
緊張はしていながらも、幾分かその表情は楽そうであった。
一方のカイルはというと前の方で誰かと話している。
それは今回道を切り開く役目を追う花開く街の冒険者たちのリーダー、グラディウス。
他の冒険者たちに比べると飾り気がなく、大剣を背負うその後ろ姿は実に逞しい。
頭に注目すれば角によって、その男がナイトメアだと察することができるだろう。
道を少しずつ降りていくと徐々にその視界が開けてくる。
道の先はただぼんやりと青い。
薄気味悪い青い炎によって照らされているようだ。
地下とは思えぬほど広い空間の奥にその建物はあった。
流線型のシルエットをした石造りの教会。
それは洞窟と一体化しており、二つの扉らしきものが見えた。
あれのうちの一つが目的となる太陽の扉であろうか。
――だが、そこに至る道のりは明らかに容易ではなさそうだ。
奪還を目指して訪れた彼女たちを待ち構えていたのは。
数多の不死者たちとそれらを統率する教団員たちの姿。
まだこちらの接近には気がついていないが楽に切り抜けられる数ではない。
「よし、行くか」
敵を目の前にしてグラディウスは背負った大剣をその手に持った。
「お前たち、アンデッドも探求者たちもボコボコにしてやろうぜ!
大切なのはたった一つだ。
死ぬな......生きてやり切れ、行くぞ!」
そして先頭に立って敵の待ち構える真っ只中に飛び込んでいく。
グラディウスの後ろを次々と冒険者たちが追いかけて。
神殿の前はいつの間にか巨大な戦場へと打って変わる。
「ぼさっとするなよ。
混乱しているうちに神殿の中へと入り込むぞ!」
カイルも負けじと走る。
コンチェルティアの冒険者たちは可能な限り、走りやすい道を作ってくれているようだ。
「さあ、僕らも行こう!」
オレットも金色の髪を揺らせてその後を続いていく。
目指すは神殿の右側の扉――太陽の扉だ。
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あんみつ@GMより
セッションが本筋に入ったところでカテゴリを移動させました。
タタラ、ナマ、フィーリアはこちらのカテゴリにお書きください。
そんなつもりはなかったのに女の子だけになってたぞ!(・∋・)
【グラディウス・ボーグ】を【NPC:男性】に登録しておきます。
SQの一覧は以下の通りです。決定ダイスと数字が同じものが該当いたします。
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SQ1:ゴッドミッション(試練を最良の状態で達成する)
SQ2:ガードブルー(カイルの命を守った状態でセッションを終了する)
SQ3:ナレッジブルー(カイルに関わる【分類:秘密】の情報を入手する)
SQ4:ガードゴールド(オレットの命を守った状態でセッションを終了する)
SQ5:ナレッジゴールド(オレットに関わる【分類:秘密】の情報を入手する)
SQ6:ウォンテッド("指揮者"の一人に名前か顔を覚えさせる)
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ダイスの結果、
ナマには【SQ1:ゴッドミッション(試練を最良の状態で達成する)】を
フィーリアには【SQ6:ウォンテッド("指揮者"の一人に名前か顔を覚えさせる)】を
それぞれ課します。
玉鋼さんは1D6振っておいてくださいね!
あとは突入前のRPですのでお好きな感じにどうぞ!(*´∀`*)
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