不調の魔道士
戦闘は特に問題なく終わり、皆の消耗も軽微だ。
問題があるとすれば、自分だが...
神官にむかって放った一撃は、今まで見たことないほどの魔法だった。
...悪い意味で。
「すみません......僕がうまくやれなかったばっかりに。
思ったより手こずったみたいで」
どうやらミハイルもうまく行かなかったらしく、しょんぼりとした声が聞こえてきた。
「まあ運なんて巡り巡っていくものさ。
早いうちに悪い憑き物を落とせて良かったと僕は思うけどね」「まあ、あれだ。途中に失敗があろうと、最終的に辻褄を合わせて目的を達成すればそれは成功なんだ。」
「失敗なんて誰にでもあるものさ。気にしない気にしない。」
それぞれが励ましの言葉をかける中、
「そうだな。後は依頼を成功させるだけだ。で、酒を飲みながら笑ってやるのさ。『見たか?あのへなちょこアイスボルト。あれ出した時にはヒヤッとしたよ......氷だけに。』みたいにな。」
そういって笑ってみせる。
決して思いついたからつい言ってみたくなった訳じゃない。
笑うと健康になるらしいぞ?どっかの本に書いてあった。
......本当だからな?
俺の寒いオヤジギャグが受けたかはさておき、目の前には月の...シーンの文様が描かれた扉があった。
「早速中に入っていくかい?
まだ少しくらい敵は近寄ってきそうもないし。
小休止くらいは挟めるかもしれないけれど」
確かに小休止はできそうだが、正直言えばそこまで消耗もしていない。
それに救出対象の状態がわからないのだ。万が一があってからでは遅い。
「行きましょう。俺はそこまで消耗していませんし、セシリアさんの状態もわかりません。早めに行くのが良いと思います。」
そう言って、もう一度装備を確かめておく。
...そうだ。一応の保険として呼んでおこう。
そう思い呪文を詠唱するのだが。
「あれ...?」
どうも手応えはない。何かしらの妨害効果でもあるのだろうか?
そう思いながら、歩を進めた。
// PL ==============
GMが許可するなら、扉を開ける前にフェアリーウィッシュ(風)を行使したいと思います。
...が、1ゾロという。なにか憑いてるのでしょうか(苦笑)
20:11:53 0Δ@ヴォリア フェアリーウィッシュ行使判定 2d6+8 Dice:2D6[1,1]+8=10
20:10:15 0Δ@ヴォリア 見識判定 2d6+5 Dice:2D6[5,5]+5=15