【C-2-2】第二の試練~月型の刃~
>「ミハイル氏は真語魔法を使えましたよね。ライトの魔法をお願いできますか?」
>「それと、松明に火をつけるのにファイアウェポンいただけますか?」
レオンハルトはミハイルに光源の提供を求める。
真語魔法と躁霊魔法に習熟する彼の手を借りれば、明かりなど容易に生み出せる。
ライトはミハイルの杖に宿り、炎を纏ったレオンハルトの武器により松明も燃ゆる。
ここまですればシャドウであるザラック以外でも迷路の様子を伺うことができるだろう。
* * *
ザラックは斥候としての腕を存分に生かし、正しい道筋を見つけ出す。
>「簡単な地図をイメージしておこうか。何かわかるかもしれない。」
一方のヴォリアは迷路全体の構造は把握することで正確なルートをはじき出す。
――尤も多少は魔法のアイテムの力に頼ってしまったが。
「流石ですね、お二人共。
おかげで素晴らしい速さで迷路を抜けられました」
「うん、尊敬に値するね」
スムーズに最初の関門を突破できたことでミハイルもエミールも嬉しそうだ。
そうして闇の迷路を抜けて暗い回廊を抜けていくと。
奥の方が仄かに明るくなっていた。
それはまるで月光のように穏やかに。
――しかし光の発生源は決して穏やかなものではなかった。
それは確かに三日月のような形をしていた。
仄かに光る姿は遠めに見れば美しい。
「これは......危険ですね」
「うーん、当たったら流石に痛いだけじゃ済まないな」
ただしその三日月型の物体はまるで刃のように鋭い光を見せながら、
振り子のように左右に大きく揺らめいていた。
しかも近くで見ればわかるが、不気味な魔法の文様が上から綴られているため、
その左右に揺れる動くは極めて早く、抜けるべきタイミングがわかりにくい。
「元々の仕掛けを――いやもともとは別物だったかもしれませんね。
ただそれを恐ろしい魔法で凶悪化させているみたいですね」
「でも、魔法ってことはパターンもあるんじゃないかい?
......まあ、簡単に見破れるとは思わないけど」
左右に激しく揺れる三日月は合わせて三つ。
全てを乗り越えた奥に先へと進むための道があるようだ。
宙を横切る刃は端から端まで、天井から底まで届いているようで......。
タイミングを掴まなければ避けて通ることはできないだろう。
逆にアドリブで刃避けながら進んでみたり、
もしくは強固な鎧で受け切ったりするという手段もあるかもしれないが。
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あんみつ@GMより
達成値14以上が二人以上だったので最良の結果となります。
現在のタイムカウントは1です。
続いての内容は左右に激しく揺れる刃を避けつつ進むというものです。
危険感知判定か見識判定で最適のタイミングを見つけ出すことができます。
達成値ごとの結果は以下の通りです。
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達成値15以上が二人以上:最良の結果。10分経過。タイムカウント1上昇。
達成値15以上が一人:20分経過。タイムカウント2上昇。
達成値11以上が二人以上:20分経過。タイムカウント2上昇。
達成値11以上が一人以上:30分経過。タイムカウント3上昇。
達成値11以上なし:40分経過。タイムカウント4上昇。
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また、タイミングなど無視して突っ切ることも可能です。
その場合目標値16の回避判定に失敗した場合、2d6+12点の物理ダメージを負います。
判定は計3回必要となります。
また、刃によるダメージは《かばう》の効果が適用されます。
突っ切っていったPCまたはNPCの数だけ判定の達成値にボーナスとして加算されます。
奥まで突っ切ったPCも判定を行うことはできます。
全員を運ぶことに成功した場合は判定なしで最良の結果が出たものと扱います。
他の部分についてはお好きにどうぞ!