別に関係ないよな?
しばらく進むとおそらくは居住区だと思われる場所に出た。
左手の壁に並んでいる扉はおそらく寝室などにつながっているのだろう。
「ここが......無限の探求者の拠点ですか。
僕も初めて見ました」「僕らだって、来たのは初めてだし当然さ」
「俺としては、どうも暮らす場所としては好みじゃないな。妙に薄暗いし」
と会話しながら進んでいると、突然重い音を響かせて岩で出来た巨体が姿を見せた。
「......どうやら、インテリアの趣味も合わないみたいだしな」
「ロックゴーレム......!
あれを使役するためには相当な腕前がないといけないはず......まさか」
そう言ったミハイルの視線を追ってみるとそこには、二つの人影。
「お久しぶり......裏切り者さんたち。
よく私たちの前に姿を表せたものね。
――殺されに来たの?」「前は殺すの失敗しちゃったからなー。
またチャンス巡ってきてラッキーじゃん。
な、アリスっち?」
ルーンフォークとシャドウ(同族)か......。
(あの組み合わせだと、突然明かりが消える仕掛けなんかがあるかもしれないな)
と、思いついた事を小声で周りに注意を促す。まあ、あるとも限らないが。
「アリス・ウィッパー。
指揮者の一人で"嗜虐者"の役を持つ者。
もう一人は......おそらく"暗殺者"。
その名前は確か――エッジ」
と、ミハイルがその二人の者と思われる名を出す。
そして、それに反応してアリスと呼ばれたルーンフォークの女が笑みを浮かべながらこちらを見た。
「流石ね、ミハイル。
よく私たちのことをご存知でいらっしゃることで。
でもね......」「私たちは同じくらいあなたたちのことを知っているのよ?」
「ねえ、知りたくないかしら?
この二人の知られたくない秘密について」
「いや......別にどーでも」
と、相手の言葉につい反射的に答えてしまった。
なので、頬をかきながらそのまま言葉を重ねる。
「まず、あくまで俺達はカイル・ヴォルディークの依頼を受けた冒険者にすぎず、依頼人の家臣である彼らに直接的な繋がりは無い。その二人にどんな秘密があろうとそれは彼らの雇い主であるカイル・ヴォルディークとの問題であり、俺達がやるべき事が変わるわけじゃ無い。
そして、彼らとは今日会ったばかりで過去の事情にいちいち興味を抱くほど親しいわけでも無い。
要するに、元々過去や秘密を知ったからと言ってどうこうなる程に深い関係じゃあない。
知りたくないか?なんて言われても......なあ?」
と、レオンハルトとヴォリアの二人に目をやる。
正直な話、別に関係ないと思うんだが......俺の感覚がおかしいのか?
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PLより。
ザラックは割と本気で戸惑ってますw
彼にとって依頼人との関係はあくまでビジネスライクなものなので。
12:16:52 N2@ザラック 【ロックゴーレム】魔物知識判定 2d6
Dice:2D6[1,2]=3
12:18:01 N2@ザラック 【アリス・ウィッパー】魔物知識判定 2d6
Dice:2D6[1,5]=6
12:18:27 N2@ザラック 【エッジ】魔物知識判定 2d6
Dice:2D6[5,1]=6