波乱の大聖堂
レオンハルトが扉を開くのと反対側にある扉が開いたのは同時だった。
......ちょうど同じタイミングでたどり着いたのか。すげーな、ちょっと感動した。
まあ、それはそれとしてとりあえず聖堂内をざっと見回す。
まずは聖堂の奥、宙に吊られた状態の檻に入っている疲弊した女性。
そして、奥に進む道にいる不死者ども。
最後に、その先に立っているいくつかの人影。
......ああうん、これめんどくさいやつだ。いや、楽にいくと思ってたわけじゃないが。
「あんたが......教団の主導者か?」
依頼人が人影の一番前に立つ男に話しかけていた。
「いや、私は違いますね。
ただのしがない信仰者です」「私が指導者――いや救世者の名を騙るなど畏れ多い。
本物の救世者は――」
と、振り向いた先にいたのはまだ成人もしていない様に見える少女だった。とは言え、見た目が当てになる相手じゃなさそうだが。
「はじめまして、カイル。
そして裏切り者さんたちも会うのは初めてだね。
後ろにいるのは冒険者たちかな?
うふ、ようこそ......わたしたちの本拠地へ。
こちらからの歓迎はどうだった?
楽しんでくれたら嬉しいんだけどな」
「ああ、唐突な来客に対しても持て成しの心を欠かさないのは良い事だ。そういう気遣いに対して感謝の気持ちを忘れないでいたいね。
ところが、接客してくれたエッジとアリスっちが何かの準備があるとかで急いで帰っちまったんで、お礼の言葉が言えなかったんだよな。ついては、今どこにいるのかとか教えちゃくれないか?」
ここが最深部だとして、ここにいない連中は何をやってるんだか......まあ、あんま良い事では無さそうな気はするが。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
「そう、どいて欲しいんだね?
安心していいよ......わたしたちはもう行くから。
カイルのお姉さんも返してあげる。
お姉さんへの用事はもう済んじゃってるからね。
でも、ただ返すだけじゃつまらないでしょ?
だから......」「殺してから、返してあげる」
「姉さん......!」
「っ!」
まずったな、いきなり殺そうとするとは思わなかった。
この距離から相手の魔法を阻止する方法は俺には無い。
ならば、考えるのはその先の事。もし、誰かがあれを防いだとしてそのまま同じ事を繰り返されちゃ意味が無い。
ならば、場を乱して相手の注意をこちらに向ける必要がある。
相手に気づかれないように気をつけながら武器の柄をすぐ取れる位置に手をやり、不自然にならないように走り出せる体勢を取る。
誰かが、あれを防げたならすぐさま突っ込んで行けるように。
―――――――――――――――――――――――――――――――
PLより。
と言うわけでザラックは誰かが《ゴッド・フィスト》を防ぐと同時に乱戦を取るつもりです。相手のデータも分からないけど。死なないと良いなあ......。
それと、エミールが教団の指揮者階級はトップを含めて七人って言ってましたが、太陽ルートと月ルートにそれぞれ二人づつの聖堂に四人で八人いるような......。
16:32:00 N2@ザラック 魔物知識判定 2d6
Dice:2D6[6,3]=9
16:31:57 N2@ザラック 魔物知識判定 2d6
Dice:2D6[2,6]=8
16:31:55 N2@ザラック 魔物知識判定 2d6
Dice:2D6[1,6]=7
16:31:52 N2@ザラック 魔物知識判定 2d6
Dice:2D6[6,1]=7
16:31:47 N2@ザラック 魔物知識判定 2d6
Dice:2D6[2,4]=6