チャームかけてみたり
「私は永遠を手に入れるのだ......!
わ......私......は......」
グリードとやらは地面に倒れた。
仮面を元に戻す。
――――――※―――――――
「カイル......」
「姉さん、助けに来たよ。
今から姉さんを出してあげるから待っててくれ」
カイルさんがセシリアさんを見つめている。
「よかったら姉さんを降ろすのを手伝って欲しい。
飛んでくれたら楽だと思うが......。
それが難しいなら一緒に檻を降ろしてくれないか?」
こちらはリルドラゲンの方々にお任せする。
―――――――※―――――――
「さて、こっちはどうしようか」
「こいつ...グリードを助けても良いだろうか? 勿論、また襲われないように注意は必要だが...
こういう状態の人を助けるのが薬師なものでな。
蛮族でもないし、今回の戦闘で何か感じればこいつは変われる...気がするんだ。
それこそ"死ぬ思い"をしたんだからな。
皆が反対するなら無理にとは言わない。その時は弔おう。」「いや、無理だろ。変われる変われないの問題じゃなく、そいつ普通に犯罪者だし連れ帰った所で死罪だろ。かといって、逃がすってのも無理だろ。
まあ、俺達冒険者はある意味での無法者だし、そうしたいと思うなら自己責任でそうするのも勝手と言えば勝手だが......彼らはそういうわけにもいかんだろ」
「国や街に所属するなら、それに伴う義務がある。騎士や貴族ならなおさらだ。法ってそういうもんじゃねーの?」
「私も反対です。この男は落ちるところまで落ちている。それに、最後の台詞はとても何かを感じ、生き方を変える人族の言う言葉じゃない。
まあ、どうしてもって言うならばかまいませんが、その行動には最後まで責任を持ってください。自由には責任が伴うものですから。
ああ、縄は解きませんよ?助けるのは命だけです。」
「まあ私は一度チャンスをあげましたしね。」
こんなやつ逃がしてなるものか。
どうせ逃がすならチャームかけて道案内ぐらいさせてからだ。
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PL なまさんです
逃がせば何が起こるかわかりませんので反対ということで。
命だけ助けるならともかく、逃がすのはよくないとPCはおもっています。