【F-1-1】奪還への報酬
大きな円の形をした街。
それがコンチェルティアの姿である。
冒険者たちはコンチェルティアの2番街と呼ばれる区画を訪ねていた。
貴族や名士たちの屋敷が並ぶ場所であり、全体的に高貴で優雅だ。
そんな屋敷の一つがカイル......そしてセシリアの屋敷。
ヴォルディーク邸である。
「これが今回の報酬だ。
約束のものよりは少し色をつけてある。
姉さんも、そして俺たちもあんたたちに助けられたからな」
カイルは六人にそれぞれ報酬の入った袋を手渡すであろう。
当初約束されていたものよりかは少し多くなっているように感じる。
「今はとりあえず部屋で休んでもらっているが。
本当に姉さんを救えたなんてまだ信じられていない。
いや、救いたいとは思っていたが......それ以上に無力さや障害の方が大きくてな」
カイルは腕を組んで語る。
「そんな俺......いや俺たちでも姉さんを救えたのはあんたたちのおかげだ。
だからもしあんたたちの力になれることがあれば率先して役に立とう。
出任せじゃないさ、本心からそう思っている」
七人の指揮者たちという障害は確かにカイルだけでは越えられなかっただろう。
オレット、エミール、そしてミハイルという三人の協力者。
入口で不死者と信仰者らの相手をしたコンチェルティアの冒険者たち。
そして六人のルキスラからやってきた冒険者たち。
全ての力が合わさることで達成できた奪還である。
カイルもそのことを強く実感しているのだろう。
「あんたたちがこの街にいる間、宿が必要なら用意しておく。
俺と姉さん......あとエミールとミハイルは基本的にこの屋敷にいるはずだ。
何かあったら、訪ねてきてくれて構わない。
あんたたちが一層の活躍を見せてくれるのを祈っている。
――じゃあな」
――かくして冒険者たちの依頼はひとまず幕を閉じる。
これから先にどのようなものが待っているのか。
それはひとりひとり異なっていることだろう。
――何もないならば、神殿へと挑むだけだ。
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あんみつ@GMより
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最後の投稿はこちらにお願いいたします。
こちらのカテゴリに投稿が確認でき次第、解放といたします。
また投稿がない場合も一週間後に全員解放とします。
ガード系のSQはこの時点で達成と致します。
まず全員共通の報酬受領シーンを投稿しました。
剣のかけらは残り4個分余っているので、
振られていない方を中心に決定させておいてください。
報酬は完全確定後に募集欄にまとめとして上げさせていただきます。
+αのシーンにつきましては後ほど投稿させていただきます。
少しばかりお待ちください。
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