名前を書きたくない理由

 ロセウス(りん) [2016/04/10 00:49:36] 
 

先だって、カレンと出会いパーティ結成へと至ることになったのは、ルキスラ帝国と対蛮族の最前線へと赴いたからであった。
その際帝国の兵士たちと共同戦線を張ることになり、蛮族どもに一矢報いることができた、と言ってもいいだろう。
まあ俺達が一矢報いているその裏で何やら慌ただしい動きがあったが、それはまた、別の物語だ。
戦場は鍛錬にはもってこいである。
新兵だって生きて帰れば経験者だ。


そして、綺麗な新品のままでは生きてなど帰れぬのが、最前線である。
俺は兵士ではないが、それくらいのことは分かっているつもりだ。


それはともかく、だ。
その最前線で出会った帝国の近衛兵から、銀鱗隊についての話を聞いた。
ルキスラ帝国の要人を護衛するために組織された兵団で、魔法からも仲間をかばえるという。
鍛錬は厳しいというが、うむ。
緩い鍛錬など鍛錬とは思わぬ性質なので、そこは一向に問題はない。


書いてもらった紹介状と、先の戦争で貰った剣を象った銀色の勲章とを持って、いそいそと詰所へと向かった。
それなりにこの街で冒険者としての経験も積んでいるし、それなりに俺を知る者もいるようだった。
だからかどうかは知らぬが、入隊を認められ、冒険者であることにも理解を示され、俺は彼等の仲間となった。


「というわけでな、見てくれこの綺麗な盾を!」


場所は仲間の一人、ネスの家の居間。
事情の説明とともに、銀鱗隊の象徴でもある<銀鱗の盾>を見せびらかす。
未だ銀鱗隊の秘伝――《銀鱗の誓い》も《銀鱗の矜持》も《銀鱗の魂》も、体得は出来ていないが、そう遠からぬうちに物して見せようという気概はある。
なるほど鍛錬は厳しい。
しかし、それに伴い強くなれるのであれば、俺は一向に構わぬというか、楽しいとすら思っている。


「すごいぞ、限定的ではあるが、魔法攻撃に耐性があるんだぞ!」


そう、魔法。魔法だ。
魔法な、あれはよくない。
この鱗も鎧も盾も役に立たない。


まあだからこそ、味方にいれば心強い訳だがな。


*****


PTを組んではじめての――いや、俺は先だってネスと二人で一つ仕事を終えたが、それでも、全員で一つの仕事を受けるのは初めてだ。
そのはじめての仕事は、


>「やあ、暁の繭のみなさん。
> 依頼を受けてくれてどうもありがとう。
> 今回君たちに入ってもらいたい物語はこれさ」


物語に入る、である。
そういう依頼がある、というのは聞いたことがあるような記憶がほんのりあるような気がしなくもない。
具体的にはよく覚えていない。
とりあえずいまいちよくわからんが、ネスとカレンとフィンがこの依頼を受けるというのだ、まあきっと問題あるまい。
エクセター? あいつは俺と同じ側だろう?


考えるのは、頭のいい奴の仕事だ。
俺がするのは、ただ、仲間たちを護ることだ。
仲間たちがうまく動けるように、護ることである。


>「そのページに君たちの名前を描けば......。
> 光の導きで本の世界へ入っていくことができるはずさ」


「あーすまんが、その名前を書くというのは、自分で書かなけりゃいけないのか?」


俺は字が汚い。
俺達リルドラケンは図体がでかく、他の人族サイズの紙と鉛筆だと、上手く操ることができないのだ。
いや勿論、そういうのが得手な仲間がいないわけではない。
同族にも、器用な者だっているのだ。
ただ、俺は器用ではない、というだけの話だ。


―――――
PL;


それでは皆様よろしくお願いします。


まずはGMの指定したシーンガン無視で、ネスのお家で流派装備を見せびらかしています。
ザルツ博物誌P40、<銀鱗の盾>です。
知名度はザルツ出身者が16、それ以外が19です。
魔法ダメージを減少する凄い盾です。頭のいい人たち知っていてくださいお願いします。

まあぶっちゃけこのシーンがしたいためだけの流派Ver.なので、大人しくいつもの習熟鎧ビルドにしろと言われたらしますが、あのね、流派ビルド、お金足りる。
凄い。盾お安い。
まあもう一つ上の盾にすると一気にお高くなる(5400G)んですがそっちは習熟S必要なんでもっとレベルが上です。


ロセウスの名前ですが、自分で書けよ、と言われたら(´・ω・`)って顔をしながら自分で書きます。
誰かに書いてもらっていいなら、字の綺麗な人にお願いします。


後まあたんにPLが本に書き込みするのが苦手っていうのもあってな!