【B-2-1】栗毛の二人

 GM(あんみつ) [2016/04/12 23:17:48] 
 

>「えーと、え・く・せ・たー」

>『フィン・ティモシー』

エクセターとフィンはそれぞれの名前を欄に記す。
そして光から解き放たれた二人が立っていたのは......。

   *   *   *

すっと体の傍を何かがなでていく感覚。
フィンの耳が揺れた。
これは風だ......風が吹いているのだ。

見渡せば青空と足元には緑。
よく見れば緩い傾斜が段々と芝生の坂になっている。
ああこれは丘になっているのだな、と二人は感じることができるだろう。

二人――そう今この場にいるのはたった二人。
エクセターとフィンだけだ。
よく目立つロセウスの姿はなく、他の二人もいないようだ。
ただ丘の麓に二人が立っているのみ。

そして二人は各々で気がつくだろう。
エクセターの手には青い栞が。
フィンの手には黄色い栞が握られていることに。

栞にはよく見れば文字が書かれている。
フィンが見れば魔法文明語によく似たものだとわかるだろうが。
正確にどの言語の文字かということはぱっとしない。
だけどフィンもエクセターもその文字のことはなんとなくわかるだろう。

それぞれの栞にはこう文字が記されてあった。
まず青い色の栞には。

『物語の登場人物には各々の役割がある。
 青の栞を手にした者よ。
 世界の中で涙の物語を紡げ......』

そしてフィンの黄色い栞の方には。

『物語の登場人物には各々の役割がある。
 黄の栞を手にした者よ。
 世界の中で笑いの物語を紡げ......』

というように記されてあった。
栞を裏返せば青い栞には涙のモチーフが、黄色い栞には笑顔のモチーフが五つ並んでいた。

   *   *   *

少しした頃。
突然風の様子が変わった。
何かが近づいてくる。

その存在との距離が縮まれば正体を知ることができただろう。
野生の獣――ウルフである。
ただそのウルフは二人に迫ってくるというよりは何かから逃げるようで......。

数秒後――その狼は向こう側から飛んできた矢に射抜かれて動かなくなった。
そして向こうから再び何か近づいてる。
今度は人影だ......金属の鎧を身にまとった栗毛の男性だ。
その向こうには二頭の馬ともう一人栗色の毛をした男性がいた。
そちらの方の男性は弓を持っており、先ほどの矢は彼が射ったのではないかと推測できる。

「悪いな......こっちに人がいるとは思ってなくてさ。
 怪我はなかったかい?」

丁寧な口調で二人のことを鎧の男性が気にかける。
二人を小さな子供だと思っているようだ。
確かに見た目だけではそうとしか見えないが。
タビットのフィンはまだしもエクセターは余計に、だ。


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あんみつ@GMより

フィンとエクセターはまずはこちらのカテゴリです。
ちっちゃい子用です。嘘です。

カレンは現在城の傍の林にいます。
林から見える景色は本編の通りです。

各PCに共通して【MQ:物語を完結させて外に出る】を課します。
セッション終了までになんらかの明確な終わりを迎えていないと失敗になります。
尤も終わり方はどんなパターンでも問題ございません。

応募時のダイスの出目はSQの決定に使用します。
フィンの出目は2だったので、【SQ2:コメディ・オーサー(CPを5点以上取得する)】となります。
エクセターの出目は3だったので、【SQ3:トラジェディ・オーサー(TPを5点以上取得する)】となります。その他などは以下の通りです。

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SQ1:ヒロイック・オーサー(HPを5点以上取得する)
SQ2:コメディ・オーサー(CPを5点以上取得する)
SQ3:トラジェディ・オーサー(TPを5点以上取得する)
SQ4:ロマンス・オーサー(RPを5点以上取得する)
SQ5:サポート・オーサー(SPを5点以上取得する)
SQ6:バランス・オーサー(各ポイントを1点以上取得する)

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フィンはSQの証として【黄色の栞】を手にします。
【分類:道具】【黄色の栞】を登録しておきます。
エクセターはSQの証として【青色の栞】を手にします。
【分類:道具】【青色の栞】を登録しておきます。

【ウルフ】について魔物知識判定が可能です。目標値は5/10
ウルフは一匹登場して早々矢によって倒れます。

最後に栗毛色の男性が一人話しかけてきます。
彼は二人のことを子供だと思っているようですね。
特に童話は魔法文明由来なのでルーンフォークなんて存在は全く知らないので、
ただのちょっと変わったファッションの女の子だと思ってます。

もうひとりと馬はゆっくりこっちに向かっているようです。

とりあえず最初のシーンはお好きにどうぞ!

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