【B-3-1】燃える視界
二ェストルはさらりと自らの名前を書き込む。
ロセウスはというと......。
>「あーすまんが、その名前を書くというのは、自分で書かなけりゃいけないのか?」
あまり自分の名前を書く事に気が進まないようだ。
それでもなんやかんやの紆余曲折の果てにロセウスの名前が記されて。
二人もまた光の中に溶け込んでいく。
* * *
次に二人が見た景色は自然味溢れた丘の中腹のものであった。
青い空が頭上に広がっている。
天気が良くてなんだか気分も清々しい。
こういう日は草の上に寝転んで日向ぼっこするのもよさそうな......。
そんな長閑な雰囲気漂う景色だった......。
しかし世界は一瞬のうちに変わっていく。
空は漆黒の色に染められた。
月や星の輝く夜のそれでは決してない。
完全なる光を失くした闇の色だ。
周囲の緑生い茂る丘も。
気がつけばどこもかしこも紅蓮の炎に包まれていた。
足元の草原も焼け焦げて悲惨な状態だ。
ロセウスや二ェストルの体も危うくその炎の猛威に晒されそうになる。
体に触れれば熱いし......そして痛い。
だが体自体は決して火傷はしない。
それは決してロセウスが強固な鱗に守られているからなどの理由ではなく。
単純にこの炎は物質的な炎ではなく。
幻に近い存在であるからだ。
つまりこの感じる痛みは体の痛みではなく――心の痛み。
そんな幾つも重なって燃え上がる炎の中。
二人の瞳は黒い何かが蠢いたのに気づくだろう。
注視すればそれは黒い衣を纏った短いブロンドの髪をした人間の女性の姿だとわかるはずだ。
――彼女は炎の向こう側へと消えていった。
* * *
炎の中に残されたのは二人。
それぞれの手には栞が握られている。
ロセウスのものは桃色で、二ェストルのものは青色だ。
それぞれには謎の言語で文字が記されている。
ただその内容はなんとなく把握できる。
そこにはこうあった......。
『物語の登場人物には各々の役割がある。
桃の栞を手にした者よ。
世界の中で愛の物語を紡げ......』
ロセウスのものにはこう。
『物語の登場人物には各々の役割がある。
青の栞を手にした者よ。
世界の中で涙の物語を紡げ......』
二ェストルのものにはこうだ。
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あんみつ@GMより
こちらは二ェストルとロセウスのカテゴリです。
物理的にも精神的にも頼れる男たちの道です(・∋・)
二人は丘の上にいましたが、いきなり炎に囲まれました。
各PCに共通して【MQ:物語を完結させて外に出る】を課します。
セッション終了までになんらかの明確な終わりを迎えていないと失敗になります。
尤も終わり方はどんなパターンでも問題ございません。
応募時のダイスの出目はSQの決定に使用します。
ロセウスの出目は4だったので、【SQ4:ロマンス・オーサー(RPを5点以上取得する)】となります。
二ェストルの出目は3だったので、【SQ3:トラジェディ・オーサー(TPを5点以上取得する)】となります。
その他などは以下の通りです。
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SQ1:ヒロイック・オーサー(HPを5点以上取得する)
SQ2:コメディ・オーサー(CPを5点以上取得する)
SQ3:トラジェディ・オーサー(TPを5点以上取得する)
SQ4:ロマンス・オーサー(RPを5点以上取得する)
SQ5:サポート・オーサー(SPを5点以上取得する)
SQ6:バランス・オーサー(各ポイントを1点以上取得する)
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ロセウスはSQの証として【桃色の栞】を手にします。
【分類:道具】に【桃色の栞】を登録しておきます。
二ェストルはSQの証として【青色の栞】を手にします。
【分類:道具】に【青色の栞】を登録しておきます。
二人は炎の中に女性の姿らしきものを見ます。
その姿は炎の中へ消えていったようですね。
こちらも最初のシーンはお好きにどうぞ!
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