【B-3-2】焼けない祈り
>「まあ、とりあえず移動しよう。俺は火に巻かれて死にたくはないしな」
突如二人の周りを囲い込んだ激しくも不可思議な炎。
そんな中からはとっとと逃げ出そうというロセウスの考えは当然のことだ。
>「始まってすぐにエンディングだなんて誰も読んではくれなさそうだ」
二ェストルも同意し、いざ炎の中から抜け出そうとする二人の前方。
黒い服を着た金髪の女性の姿があった。
>「おいあんた! こんな炎の中で何してる! 危ないぞ!」
ロセウスが声を張り上げるも彼女は振り返ることはない。
ただ炎の奥へと進んでいき、そしてその姿が消えただけだ。
何者かもわからない状況。
二人が導き出した決断は......。
>「ネス、追おう」
>「色々と聞かなきゃならないこともあるし 急ごうか」
炎の向こう側へと消えていった人影を追いかけるというものだった。
ロセウスが手に持っていた桃色の紙を二ェストルに託した後。
二人はなるべくその身を焼かれないように気をつけながら紅蓮の丘を抜けていった。
* * *
女性のシルエットが消えていった方角に向けて歩みを進めていく二人。
相変わらず激しい炎の中、一角だけ被害の少ない場所があった。
まるである一点だけを避けるように形作られた炎の円の中心。
そこにあったのはさほど大きくはない建物だった。
白い壁と赤い色の屋根。
全体的には円柱状の作りの建物だ。
木製の扉が有り、扉の上部の部分には何かの模様が掘られている。
ラクシアに生きていれば一度くらいは見たことがあるだろうか。
三つの輪が重ね合わさっている姿...円始祖神ライフォスの聖印である。
故にこの建物は小ぶりな神殿なのだろう。
地下は見えないため下には広がっている可能性もないわけではないが。
先ほど姿を消した彼女はこの中にいるのだろうか。
まあ入ってみれば分かることだろう。
扉の鍵は少なくとも外側からは掛けられていない。
ロセウスが力を振り絞らなくとも簡単に扉を開けられるはずだ。
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あんみつ@GMより
二ェストルとロセウスのルート進行です。
女性が消えた方へ歩いていけば建物がありました。
ライフォスの聖印については見識判定で目標値7でわかるとしましょうか。
扉に鍵は掛かっていないので入ろうと思えば簡単に入れます。
二ェストルとロセウスは次の行動を選択してください。
具体的なものは以下の2つです。
・ライフォスの神殿に入る
・ライフォスの神殿に入らない。
ここでの選択でメインNPCが定まります。
他にも何かございましたらご自由に(*´∀`*)