石造りの乙女
> 「おうい、だれかいるか?」
前に立ったロセウスが木戸を叩いても中から返事は返ってこなかった。
「...返事がないねぇ。
中を見て誰もいなかったら別の場所を探そうか」
仕方なく地下へ降り進むと表の火災が嘘のように、ひんやりとして静かだった。
壁には知っている帝都よりもずっと、古い時代の街並みの絵がかけられている。
「外の炎を寄付けない事といい、本当にここは何か
特別な場所なんだろうねぇ」
>そして建物の中心には一体の像がある。
>女性の像だ――ライフォスのものではないだろう。
>むしろ身長的には先程炎に消えた女性に近いような。
「さっきの女性に似ていない事もない、のかな?」
確認のため一歩距離をつめたとき、石像がこちらへ顔を向けた。
動き出した彼女の話では、外のあの様は罪過を清める浄罪の炎で、
ここは本来、魂のみとなった者がたどり着く場所らしい。
>「いや、私が呼んだのか......お前たちを。
> 私を――そして彼を救うために」
「私たち...という事は他に誰もこの地へ来ていないということでいいのかな?
しかし 頼まれごとは得意だけれど、できればもう少し・・穏便な方が良かったかな?」
ある地域では煉獄と呼ばれるこの場所へ、肉体を持ったままの人間を
引き込む程の願い。
>「私は最も深い場所で待っている。
> お前たちがそこまで至るその瞬間を......。
> 私と青髭の彼の物語の終わりを紡ぎ始めることを......」
言い終えた後、入ってきた時と同じように乙女の像は沈黙する。
「...うーん まとめると
エリックの依頼を横入りしても解決してほしい事がある って事かな?」
像の真下に感じる違和感は、彼女の言うとおり隠し扉があるのだろう。
「さて... カレン達の安否が分からないからねぇ。私としてはもう少し
こちらの世界を探してからにしたいんだけど......」
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PLより:
石像の乙女の願いを聞いてあげたいのですが、今の状況で
はぐれた仲間がこちら側にいない。とネスからは判断できません。
ですので次の行動は
【はぐれた仲間の手がかりを探す】
となるのが自然かなぁ。
表は焼け野原でどう探したって自分達以外 人なんていないYO!!
というのならこのまま地下階段をおります。