リビングスタチュー
神殿のドアを数度ノックし声をかけたが、応答はない。
いや、あの女はここへと来るしかなかったはずだ。
しかし返事がない。
>「...返事がないねぇ。
> 中を見て誰もいなかったら別の場所を探そうか」
「他に探す場所がありゃいいがなぁ」
まあとにかく、とりあえずは中を見てみることにしよう。
何かあっては困るから、俺が先に立って神殿のドアを開ける。
神殿の内部は、外の熱気が嘘のように涼しかった。
寒いほどに。
建物の内側はまぁるく円を描いており、壁には絵が描かれている。
見たことのない街並みだと思う。多分、おそらく。
>「外の炎を寄付けない事といい、本当にここは何か
> 特別な場所なんだろうねぇ」
「こんな本の中にまで、ライフォスの威光は届いている、ということか」
カレンやフィンなら喜ぶだろうが、如何せん、俺にはさっぱりわからんことでしかない。
難しいことを考えて答えを導き出すよりも、体を動かして蛮族あたりと戦っている方が気楽かもしれぬ。
>「――久しいな。
> 生きた者がこの世界を訪れるのは」
軽口を叩きながら一息ついていると、建物の中にあった像が急にしゃべりだした。
驚いて見守っていると、何やら難しいことをしゃべりだした。
うむ、さっぱりわからん。
「すまんが、もう少しわかりやすくしゃべってくれんか」
>「私たち...という事は他に誰もこの地へ来ていないということでいいのかな?
> しかし 頼まれごとは得意だけれど、できればもう少し・・穏便な方が良かったかな?」
うむ、どうやらネスは分かっているようだ。あとはもう全部任せよう。
>「お前たちに一つ頼みがある。
> だが、それを話すには今のままでは手間がかかるな。
> ――まずは私の像を動かして欲しい。
> 像の下には聖堂の地下へと至る道があるはずだ」
俺の懇願が届いたのか、どうにか俺にもわかることを言って沈黙した。
俺はと言えば、真っ直ぐにネスの顔を見つめて、分かりやすく噛み砕いてくれるのを待つ。
......俺とエクセターのふたりで来なくて本当によかった......。
二人そろって何を言っているのかわからぬところだった。
>「...うーん まとめると
> エリックの依頼を横入りしても解決してほしい事がある って事かな?」
>「さて... カレン達の安否が分からないからねぇ。私としてはもう少し
> こちらの世界を探してからにしたいんだけど......」
「いや。
カレンたちはこっちには来ていないんじゃないか?
変にいろんな場所を探して時間をロスする方が危険かもしれん」
フィンの話を聞くに、青髭というのは可愛らしい話ではないようだった。
特に、カレンの身が危うかろう。
あれは戦うすべを持たぬ神官であるのと同時に、適齢期の人間に見えるのだから。
俺は斧と盾を地面に置き、石像へと手をかける。
こいつを動かして地下へと赴き、さっさと頼みとやらを聞いてしまった方がいいだろう。
少なくともここが物語の中でないのであれば、物語に戻り仲間達と合流する努力をするべきだろう。
物語の中であるのであれば、俺は俺達に課された使命を果たすべきだ。
「確かにあれらはか弱いが、それでも立派な冒険者だ。
俺達が駆け付けるまで、持ちこたえてくれるだろうさ」
それに案外、俺達がこっちで右往左往してる間に、解決しちまうかもしれん。
―――――
PL;
地下に行きます!
......さあて、報酬の二重取りするぞ!
冒険者に依頼するなら出すもん出してもらおうじゃないか!
なおロセウスのかよわいは筋力基準d
カレンあんまりか弱くないな?