【C-2-5】標的の狼
狼の目撃情報のあった場所へと四人は到着する。
何か獣の残した痕跡はないだろうか。
>「ミリューさん、あの、すみません、降ろしてください」
「降りたいのですか?
それなら手伝いますよ」
フィンはミリューの手を借りて、何か痕跡がないか探すこととした。
彼は茂みの中で何かを見つけたようであったが。
>「えっと......。あ、ここに痕跡......。獣の足あとですね。一定の間隔でひづめのあとが2頭分......ひづめ?」
フィンは途中で己の犯していた過ちに気がつく。
今追っていたのは狼の足跡では決してなく。
>「ああああああの、あのっ、すいませんっ!」
フィンが己の失敗に対してパニックになっている一方で。
エクセターは何気ない態度で馬から飛び降りて、周囲の地面の様子を伺う。
>「エクセターは国境の警備もやってたから、こういうのは慣れてるよ。
> ほら、ここと、ここに足跡がある...多分、狼の足跡だと思う」
そしていとも簡単に足跡を見つけてみせた。
「本当か?
やるじゃねえか、エクセター!」
エクセターの活躍にすぐ反応したのはフレールだった。
彼はエクセターを一人前として認識した上で讃えてくれた。
>「ミリュー。発見された狼の特徴はどんな感じ?
> 大きいとか、小さいとか、数が多いとか、少ないとか。
> それが分かればもっと絞れるよ、追跡もできる」
またエクセターがミリューにより詳細な情報を求めれば......。
「目撃したのは一般の方ですからね。
狼の種別についてはあまり情報はありませんが。
聞いた話では数は計六匹、先ほど一匹射ったので残りは五匹でしょうか」
ミリューから狼は五匹ほどいるであろうことを聞くことができる。
エクセターが足跡の数を数えれば、サイズの差はあれど計五匹分のものだと判別できる。
>「何度かうろついた跡がある...けど、これなら十分追える。
> 追跡する?今なら十分追いつけると思うけど」
足跡を辿れば狼の群れがいるかもしれない。
エクセターは二人の兄弟に追跡を提案する。
>「彼女の眼はたしかです。追いましょう!」
フィンの後追いもあり、二人から返って来た答えはというと。
「頼めるか、エクセター?」
「手がかりがあるのでしたら、使わない理由はありませんね」
二人共エクセターに追跡を頼みたいようだ。
エクセターが先導すれば、その後ろを馬に乗ってついて行くであろう。
>「それでその、ミリューさん......たびたびすみません...。乗せてください...」
勿論フィンが置いていかれることはない。
ミリューの手で再度馬上に小さな体が上がるだろう。
* * *
エクセターの案内で狼の足跡を追いかけながら進んでいく。
ゆっくり確実に目標への距離は縮まっていき。
――ついに四人は狼の群れの姿を捕らえることができた。
「いるな、ちょうど五匹だ」
「まだこっちには気がついていないようですね」
ミリューの言葉通り五匹の狼どもはまだ四人に気がついていない。
茂みの向こう側の芝生でうろうろしているだけだ。
「隠れながらうまくやれば先手を打てるかもしれないな」
フレールはちらりとエクセターの方を見る。
「まあ正面から行っても問題はないと思いますけどね」
群れの構成としては通常の狼が三匹。
大きめの体躯の灰色の狼が一匹。
そして中心にいるリーダーらしき狼が一匹。
自分たちの技量から考えれば相手をするのは実に容易だ。
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あんみつ@GMより
エクセターとフィンのルート進行です。
足跡を問題なく追跡できることができます。
フィンは天使なのでCPを1点獲得できます。
ミリューじゃなくて僕が馬に乗せて連れ去ってしまいたい(*´д`*)
追跡の結果、狼が五匹見つかります。
【パックリーダー】が一匹、【グレイウルフ】が一匹、【ウルフ】が三匹です。
それぞれ魔物知識判定に成功すれば正体がわかります。
戦闘は
・シチュエーション戦闘形式
で行います。
お二人はそれぞれ1D6ずつダイスをお振りください。
2つのダイスの平均の数字によって以下のものから戦闘の描写が決定します。
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1:まさかの辛勝。4D6のHP・6D6のMPダメージを任意に振り分け。矢や弾丸を1D6消費。
2:多少のミスがある。3D6のHP・4D6のMPダメージを任意に振り分け。矢や弾丸を1D6-1消費。
3:一瞬だけ油断。2D6のHP・3D6のMPダメージを任意に振り分け。矢や弾丸を1D6-2消費。
4:ごく普通の勝利。1D6のHP・2D6のMPダメージを任意に振り分け。矢や弾丸を1D6-3消費。
5:余裕の勝利。1D6のMPダメージを任意に振り分け。矢や弾丸を1D6-4消費。
6:瞬殺。ノーダメージ。矢や弾丸を1D6-5消費。
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目標値11の隠密判定に成功すれば不意打ちが可能です。
その場合、最終的に決まった平均値+1に該当する数字の結果になります。