斥候
「報告によると、この辺りで目撃情報があったのですが......。
今は居ないみたいですね」
しばらく移動をして、ついに狼の目撃されたという場所へ到達した。
しかし、その姿は見えない。
周囲には木や植物が多い、どこかに潜んでいるのかも。
そう考えると油断はできない。周囲を警戒し続ける必要がある。
「足跡とかあったりしないもんかな。
そういうのがあれば、探すの楽になるんだけど」
「探そっか?」
その言葉にヒョンと答えながら馬を飛び降りる。
地面に着地し、目を凝らすと確かに足跡らしいものはいくつも確認できた。
「エクセターは国境の警備もやってたから、こういうのは慣れてるよ。
ほら、ここと、ここに足跡がある...多分、狼の足跡だと思う」
雨が降っていたり、あまりにも生物の痕跡が多すぎると追跡は難しい。
けど今は雨は降ってないし、痕跡も多いわけじゃない。
見つけるのは簡単だった。
「ミリュー。発見された狼の特徴はどんな感じ?
大きいとか、小さいとか、数が多いとか、少ないとか。
それが分かればもっと絞れるよ、追跡もできる」
懐から取り出したダガーを片手にもち、地面に線を書いてゆく。
この線は予想線、途中で消えたり上書きされた足跡を周りの足跡の向きや深さから計算する。
私にこの技術を教えた人物いわく。
どんな無口で考えが読めない奴でも、足跡を観察すれば何を考えていたのかがわかるそうだ。
最初は眉唾だったけど、実際にやってみればその理論は正しいのだと実感した。
足跡を見れば歩いた生物の大きさが予想できる。
慣れれば性別も、どんな装備で歩いているのかも予想できる。
更にそれだけではなく、どんな気分で歩いていたかもわかるものだ。
怒っていたり、苛立っていると足跡は深く、乱雑になる。
怯えていたり、不安がっていると足跡は歩幅が小さく、そしてためらいがちになる。
どんな生物でも、足の裏にまで嘘をつくことはそうそう出来ないのだ。
「何度かうろついた跡がある...けど、これなら十分追える。
追跡する?今なら十分追いつけると思うけど」
線を書いていたダガーを再び仕舞い込み、
GOサインが出れば、本格的に足跡の追跡を始めるつもりで待機をする。
個人的な気分の問題だけど、敵がどこから襲ってくるか分からない状態で怯えるよりは
こっちから追いかけて、追い詰めてやるほうがずっと気分は良い。
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PL・エクセターの技術が冴え渡るー(*'ω' *)
というわけでちょっと危険感知をしてから馬を降りて、足跡の探索をします。
その後は馬を降りたまま、先導するかな?
それで遅くなったり、目安をつけるだけでいいならもう一度馬に乗りますが。
・ダイス
危険感知もしておこう 2d6+8 Dice:2D6[2,6]+8=16
狼の足跡 探索判定 2d6+8 Dice:2D6[2,5]+8=15