【C-3-5】聖女の願い

 GM(あんみつ) [2016/05/01 21:30:18] 
 

>「おや?ではいま現在彼がしていることを君は知らない、
> という事でいいのかな?」

現在のジルの動向について詳しくは知らないと語るジャンヌ。
それについて二ェストルが疑問を呈せば......。

「私は常にこの場所にとどまり続けている。
 つまりこの世界の外側で起きていることはわからないのだ。
 私は決して全能ではないからな。
 だがそれでも多少はその動向を知ってはいる。
 ......ここに迷い込んだ死者の嘆きが知らせてくれることもあるのだ」

ジャンヌはこの世界から基本的に離れることはないらしい。
故に外の世界、例えば物語の本筋の世界について知識がないのだ。
ただ死者から聞くことで少しくらいの情報は持っているらしい。

そんなジャンヌは青髭の男を救って欲しいと語る。
だが、二ェストルの反応は厳しかった。

>「救い...ねぇ つまらない独り善がりの犠牲になるものを差し置いて
> 救う値打ちもないと思うのだけれど......。
> 君に...いや、神様とやらにとっては違うのかな?」

>「申し訳ないが私の生きている世界はね『どんな大罪を犯しても神を信じれば許される』
> だなんてよっぽどの事がなければ起こらなくってねぇ...
> 君の神様の意志なら仕様がないが、それならば憐れな犠牲者にとびきりの温情を
> 付けてもらわなくては釣り合いがとれないだろう?」

ジルを救いたいのは誰の願いであるのか。
ジャンヌは顔色ひとつ変えずに応える。

「神は全ての者を同じに見ている。
 誰か一人だけを特別に救うなど基本的にすることはない。
 ――故にこれは私自身の願いだ。
 生前の頃の記憶の残滓だな」

ジャンヌ曰く、救いたいと思っているのは神ではなく彼女だという。
つまり人としての願いだということだ。

>「そうは言うがな、ネス。一応は依頼人の要望に応えるように努めてみようじゃないか。
> ジャンヌと言ったな。
> あんたの望む、救いとは、どういう事を指すのだ?


> あの男を酒場へ連れて行って心の内をすべて聞いてやればいいのか?
> 過去を振り返らず未来を見ろ、新しい恋をしろ、とでも伝えてやればいいのか?

> あんたがお前のことを心配している、とでも伝えればいいのか?

> それとも――あいつをここへと、連れてきてやればいいのか?」

ロセウスは二ェストルを諭しつつ、救いの内容をジャンヌに問う。
救うというだけでは、具体的な内容がわからないからだ。

「救いの内容か......。
 これは私の考えに過ぎず事実であるかはわからないが。
 ジルは――あの男の心は囚われている。
 お前たちに頼みたいのはその心を解放して欲しいというものだ。
 心そのものの救いが理想であるのは間違いないが。
 彼がこれ以上落ちずに済むのであれば......魂すら解放するのもやむを得ない」

ジャンヌからの回答は囚われている青髭の心を解放して欲しいというものだった。
――場合によっては魂ごと解放しても構わないらしい。

「先程告げた通り、この願いは神の頼みではなく私個人の願いだ。
 従って死者への温情など果たすことはできない。
 更に既に人の身ではないため、金銭を報酬として託すこともできぬ。
 今の私がお前たちに渡せるものはこれくらいか」

ジャンヌが目を閉じると床に何かが落ちる音がする。
どうやら像が身につけていた二つの首飾りが落ちたのだ。

「私の加護が込められた十字架だ。
 力が及ぶ範囲であれば邪なる者たちからお前たちの心が守られるだろう」

透明な水晶でできた十字架がワンポイントな首飾りだ。
内側から仄かに不思議な光が溢れている。
穢れたものや神の摂理から外れたものたちを阻害する煌めきだ。

「私が力を貸せるのはこれくらいだけだ。
 表の世界では私は私として存在できない。
 ――依代となる体がなければな」

ジャンヌとして力が貸せるのはこれ以上にはないそうだ。
青髭たちのいる本来の世界では、ジャンヌは存在を保てないのだ。
逆に言えば、依代さえあれば存在を維持することができるのだ。

「最後に改めて問おう。
 私の願いを――ジルを救うという願いを叶えてくれるか。
 お前たちの選択は自由だ。
 例えお前たちが拒んだとしてもこの空間から返してやる」

ジャンヌは最後に問いかける。
ジルを救うという願いを受け止めるか、拒むか。
少なくともどちらを選ぼうともこの空間から元の場所へと戻されるらしい。


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あんみつ@GMより

二ェストルとロセウスのルート進行です。
質問について回答をするなど。

【聖女の十字架】について見識判定が可能です。目標値は14
成功すれば【分類:道具】に記されていることがわかります。
【聖女の十字架】のデータは以下になります。

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【聖女の十字架】

主動作を使用することで、「蛮族、アンデッド、魔神」のいずれかによって齎された、
「呪い」「精神効果」属性の任意の効果を解除することができます。
達成値の比べ合いは必要ありません。
この効果一つにつき一度のみ使用できるものであり、この効果は青髭の世界のみで有効です。

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二ェストルとロセウスは次の行動を選択してください。

具体的なものは以下の2つです。

・ジャンヌの願いを受ける
・ジャンヌの願いを拒む

どちらを選んでもこの空間から出ることができます。
ジャンヌの願いを受けることを選んだ場合のみ、ジャンヌの依代になることができます。
効果は以下の通りです。

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【ジャンヌの依代】

ジャンヌの魂をその身に宿している限り、精神抵抗力に2点のボーナスが加算され、
「呪い」「精神効果」属性の効果を一切受け付けません。
また任意のタイミングでジャンヌを表面化させることができます。
ジャンヌが表面化している間PCは意識を失います。
ジャンヌが再度裏に込もるもしくは離れることでPCの意識は復活します。

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他にも何かございましたらご自由に(*´∀`*)