【C-3-7】緑の丘へ
>「加護は私じゃなく、彼の犠牲者、がいないのが一番だけれど
> もし...犠牲者が来るような事があれば、その子たちに与えてほしいね」
二ェストルが求めた加護それは。
ジルの手による犠牲者がもしいるならば救ってやって欲しいというものだった。
「霊体として神の摂理から外れ、彷徨ってしまっているのであれば。
私がこの手で導くことを約束しよう」
ジャンヌはできる限り、犠牲者たちの魂を救うことを約束してくれた。
>「その依代、とやらだが。
> 俺とネスでなければだめか?
> 俺はご覧の通りのリルドラケンだし、ネスだって男だ。
> ジルは、男の体にお前さんが入っても認めんのではないか?> 幸いにも、俺達の仲間には女もいる。
> 彼女はカレンと言って、あんたと同じ神官だ。話せば、体くらい貸してくれると思うぞ」
一方、ロセウスは依代という概念についてジャンヌに問いかける。
ここにいる二人ではなくカレンが依代となることについて提案をしてみたのだ。
「残念ながら今この場所にある存在以外依代とすることはできない。
私の力が及ぶ範囲でないとな。
そうだな、私は依代が男であろうと問題はないが。
ジルが気にするのであれば別に依代となる必要はない。
お前たちがジルを解放してやればそれだけで構わないのでな」
カレンはこの場所にいないから依代にはできないということらしい。
ジャンヌの力が及ぶのはこの炎に包まれた世界だけなのだ。
今この場所には二ェストルとロセウスしかいない。
だからもし都合が良くないのであれば、依代は別に必要ないというのがジャンヌの見解だ。
>「あっちでも、今のジャンヌのように、俺やネスの顔の部分だけジャンヌの顔になるのか?
> 声は、ジャンヌのものになるのだろうか?
> それなら、あからさまに違うものだとわかる俺の体を使ってもらった方がよいだろうなあ......ああしかし、俺は仲間達をこの盾と体で守る必要があるから、その必要が出来たら、すぐに返してもらう必要があるが」
依代となった場合についての詳細をジャンヌに尋ねれば。
「依代とは私を顕現させることができる媒介になることであり、常時私が現れるわけではない。
そして私は基本的に現し世に権限することはない......まして身勝手になど。
お前が依代となった際はお前が私に一時的に身を委ねることで私は姿を現すことができる。
その際は光ともに顔も声も体も私のものとなるだろう。
返還についてだが......お前やお前の仲間が望めば、私は再度内に潜もう」
ジャンヌが依代という概念について説明してくれる。
依代になった場合ジャンヌを顕現させるも元に戻すもロセウスたち次第らしい。
また、権限している間は一時的にジャンヌの姿そのものになるようだ。
* * *
ジャンヌの最後の問いかけ。
彼女の依頼を受諾するかどうかについての回答は......。
>「私自身、彼がやったことが許せないと感じたら...
> 君の望む形の"救済"にはならないかもしれない事は理解しておいて
> もらえると嬉しいかな」>「ああ、仲間が道を踏み外しているかもしれんというその不安、まあどこまでできるかわからんが、晴らしてやれるよう最大限の努力をしよう」
条件付きであるが、二人共承諾する旨を告げた。
それを聞きジャンヌは目を閉じてからゆっくりと頷き。
「感謝する......」
そう、ただ一言だけ述べた。
「では、お前たちを表の世界へ送るとしよう。
その際に何か必要なことがあれば告げるといい。
どちらかが依代となるならば転送の際に力を宿そう」
そしてジャンヌが大きく手を動かして宙に文様を描けば。
二ェストルとロセウスの足元にライフォスの聖印を基調とした魔法陣が描かれる。
おそらく元の世界に戻すための魔法陣だ。
ジャンヌが言うには、二人を転送する以外にも必要なことがあれば教えて欲しいとのことだ。
依代にするのと共に、転送の際に同時に果たすのだろう。
「ジルのことを......宜しく頼むぞ。
彼の城は丘の上にある」
聖堂の中二人が最後に認識できたのはジャンヌの真摯な言葉であった。
* * *
気がつけば、二ェストルとロセウスは丘の上に立っていた。
炎になど包まれていない......青々と草が生い茂る丘の上だ。
本の中に入ってきた際に一番最初に見た景色である。
ただ場所は少しずれているらしく。
今二人が立っている付近には何かの建物の遺構がある。
例の炎がないため、何の不自由もなく二人は丘を歩き回ることができるだろう。
丘の上に向かう際も障害という障害はない。
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あんみつ@GMより
二ェストルとロセウスのルート進行です。
飛龍頭さんの質問にはこちらで答えておきます。
依代になることができるのは二人のどちらかです。
不都合があるならば依代を生み出す必要はありません。
また日記については転送の際にジャンヌに頼めば一緒に送ってくれるでしょう。
まあ既に持っているならば、必要もなく送ってくれますが。
依代になるPCがいる場合はこのタイミングで成されます。
もう一個の十字架も欲しいならその旨を言えばもらえます。
転送されたあとは元の丘の上にたどり着きます。
当然丘の頂きまで向かうこともできます。
もしほかの場所に行きたいなどございましたらそちらでも。