【D-1-4】扉を開ける前に
部屋を見てみたいと語るスール。
その言葉を受けてカレンは......。
>「スールさんが、気になる扉があるんですって。さっき言った扉。
> それで、わたしたちでこっそり行きませんか?という提案をされたのですけど‥。> お二人はどうです?気乗りしないなら無理にとは言いませんけど‥」
まずは斥候としてのスキルを持つエクセターと。
タビット故の高い危機察知能力を持つフィンにまずは声をかけた。
二人からの反応は極めて上々。
ただフィンは自分たちだけで向かうことに不安があるようで......。
スールに内緒で、ロセウスと二ェストルに跡をつけさせようと画策する。
その場合は......おそらくフレールとミリューも気になってついてくることになるだろうが。
* * *
そんな話の一方でフレールに話しかけられたロセウスは。
>「ああ、先日蛮族との戦いの最前線に行ってきたな。
> 強襲を受けて前線がじりじりと人族の側に下がっていたが、俺と後幾人かの仲間達、それからそこのカレンと一緒にゲリラ的に相手側の拠点を叩いてきた」
自らが最近経験した戦争について語る。
フレールはロセウスの言葉を黙って聞き、少ししてから口を開く。
「蛮族か、俺は街の傍に現れる妖魔程度しか相手したことがないからな。
ロセウスの行った戦いがどんなものだったのか、想像がうまくできないな。
まあ、戦争なんていいものじゃないだろうさ。
俺が騎士になったばかりの頃のやつもあれは本当にひどかったさ。
――相手は蛮族じゃない、人間同士の戦争だけどな」
フレールは騎士になったばかりの頃、人同士の戦争に行ったようだ。
おそらく例のジルとジャンヌが参戦していたものだろう。
「まあ、戦争とか悲惨なやつじゃなくてさ。
なんかの退治とかでロセウスが戦ってるところを見てみたいもんだな」
二人がそんな話をしているさらにそのもう一方。
>「やぁ、何とも勇ましい二人だねぇ」
二ェストルはミリューに話しかける。
「まあ、兄は力だけは本当に頼りになりますから。
もう少し頭や気を使って欲しいところはあるんですけどね」
二ェストルの言葉に苦笑しながら、ミリューは応える。
>「不躾ですまないが私たちがここへ来る前、君たちの義弟・・青髭に関して
> よくない噂を耳にしてね......」
そんなどちらかというと落ち着いた方のタイプであるミリューに......。
二ェストルはジャンヌの世界で知った秘密を語る。
あくまでも伝聞の体裁で。
「そうですか......そんな噂が。
僕は聞いたことはありませんね。
まあ、彼――ジルさんは国において十分すぎるほどの有力者ですから......。
彼を陥れるためにそのような噂が広がることもあるでしょうね。
それにそのような噂どこにでも広がっていますよ。
不老不死、決して尽きぬ富、全てから寵愛を受ける魅力。
人間の欲望は尽きないものですから。
部屋については何とも言えませんね。
先ほど言った通りの立場ですから、機密があるのかもしれません。
――勿論気にならないと言ったら嘘になりますが」
二ェストルが話す噂について彼の返答はこうだった。
幾つか生きている世界が違うからこその認識の際はあるようだが。
わかった事実としてはミリューに心当たりはなく。
閉ざされた部屋についてはなんともいえないということだ。
「それにしても、僕にどうしてそんな話をするんですか?
いったい何が狙いなのです?
フィンさんやエクセターさんたちを疑いたくはないのですが......。
もしあなたたちの行動によってスールや兄さんたちに危害が及ぶのなら。
――僕は決して黙ってはいませんよ」
ただいきなりそんな話をされてミリューは多少不審に思ったようだ。
鋭い目で二ェストルを見つめる。
――ちょうどそんな時。
>「その時に新品の少尉殿がいてな。
> おいカレン、お前さんあの少尉殿となんかあったんじゃないのか?」>「ひゃいっ!?ななな、何もないですよあるわけないじゃないですか何言ってるんですか少尉さんもお忙しい方ですしちょっと行って来る、なんて距離でもないですし!」
ロセウスのちょっとした一言でカレンが大慌てになったようだ。
その顔は遠くから見てもわかるくらい真っ赤だ。
ただ、そんな二人の喜劇のような場面が若干ミリューのことを呆れさせたらしい。
おかげか若干棘になりかけた彼の心も多少ほぐれたようだ。
「まあ、いいです。
それでスールが嫁いだ際のことですか?
城に住みだしたのはちょうど二週間前のことですが......。
彼の様子自体は実に真面目でしたので、特には。
ただ少し前まで別の奥方がいたはずだったのが気になった程度ですね。」
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あんみつ@GMより
とりあえずお答えや前準備......の割に長くなったけど(・∋・)
ロセウスとカレンの絡みでCPとRPを一点ずつ差し上げましょう。
続きは別のカテゴリに投稿します。