なんて説明したもんか
フレール、ミリュー、スールと口々に挨拶を返してくれる。
うむ、育ちは皆よいようだ。それもそうか。騎士の家系のようだからな。
>「私はスール、二人の妹でありこの城の主ジルの妻よ。
> 生憎夫は仕事で外へ出かけているの。
> せっかく来ていただいたのに申し訳ないわね。
> ......それにしてもジャンヌって女性の名前よね。
> いったい彼とはどういう知り合いなの?」
「ジャンヌは仲間、と言っていたな」
ジャンヌは。
青髭の......ジルの方は彼女に対して想いを抱いていたのは熱く語られたので良く知っているが、可哀想な事にそれを全部知られた挙句振られるのが確定していてだな。
更に言うと、最後通牒突き付けに来られたわけだ。可哀想に。
なんて考えている間に、フレールの助言を受けつつもスールが色々と決めていく。
うむ、なんだ。
いい嫁さんをもらっているではないか。
「おいネス、こいつは案外あっさり仕事が終わるかもしれんぞ」
だってそうだろう?
こんなにいい嫁さんをもらったんだ、あいつだって案外もう日記を書かなくていい程度には吹っ切れたのかもしれん。
そうであってほしいものだ。
それが誰であれ、泣かせるのは適わんからな。
>「さて、二人が読み終わるまでカード遊びでもしようか?」
「おおー!」
そう言ってネスの取り出したカードが、わらわらとあらわれたアリに......アリだよな? アリによって、運ばれ不思議な動きをする。
一応それらが見える俺ですら変な声が出るのだから、さて、妖精の見えないエクセターにはどう見えるのだろうな。
> 「あの......。日記、目をとおしました。青ひげは...ジルは今もまだ、ジャンヌを愛してる。彼女の復活をのぞんでいる。その上で、いく人もの女性と婚姻関係をむすんでいる。そして今までの妻たちは、つぎつぎと『姿を消している』。因果関係はともかく、事実としては...そういうこと、ですよね」
読み終わったという、フィンのその言葉に、ううむと腕を組んで考える。
フリをする。
難しいことを考えるのは、俺の仕事ではない。
> 「ネスさんとロセウスさんが見たもの、聞いたものについて、教えてください......ジャンヌは、いまはいったいどういう状態なんですか...?」
「俺達が行ったのはここではない場所だ。
......すでにジャンヌは死んでいる。そして神に召し上げられ、魂を導く仕事をしている。
俺達はジャンヌから一つの依頼を受けた。
――ジルの救済だ」
しかしだな。
あんな可愛くていい嫁さんをもらったら、もしかしたらもう悔い改めてるかもしれんだろ?
俺はそうであってほしいと思っている。
「救済の方法は問わん、最悪――肉体からの救済でも構わんそうだ」
それと、ジャンヌなら一緒に来ているぞと、つけたした。
―――――
PL;
ロセウスは「スール可愛い(リルドラ視点)し、日記も書いてないし、悔い改めてんじゃね?」と言ってますがまあPLはそんなこと思ってませんよね。
NPCが戻ってくるまでに伝えられるところまで伝えておく所存です。
あ、ジャンヌは今ロセウスの方にいることにしましょう。
ひろうずさんが宣言してないですし。
多分指定がないだけでこれ、客間ですよね?