不思議なカード
フレールやミリューはスールに連れられ屋敷の奥へと消えていった。
だけど、一先ず全員が揃ったことに喜びたい。
とは言うものの、ロセウスに迷子扱いされて内心は不満であった。
「ぶー、エクセター別に迷子じゃないもん、望遠鏡もあるもんー」
「ほら...迷子はきみの通り名で、帽子のものじゃあないだろう?」
「あっ、エクセターの帽子!
ネスが拾ってくれたの?ありがとう!」
ネスがかぶせてくれた帽子をポフポフと触っていると、不満もいつの間にか忘れていた。
ニコニコとご機嫌で過ごしていると、フィンやカレンが本を読んでいることに気がついた。
エクセターにも見せて、と近寄ろうとした時ネスにこう呼び止められる。
「さて、二人が読み終わるまでカード遊びでもしようか?」
「カード遊び?うん、エクセター遊ぶ!ネスとカードで遊ぶよ!」
キャッキャとはしゃぎながら、ネスがカードを取り出すのを待つ。
「ねぇねぇ!何で遊ぶの?エクセターシャッフルでき...る...よ?」
ワクワクして待っていたが、その時不思議な事が起きた。
なんとカードがひとりでに動き出したのだ!
「わっわっ!動いてる!なんで!?なんでー?!」
ネスはもちろん、エクセターも触ってない。
だというのにカードたちはひとりでに動き回っている。
「すごい!ねぇ!フィンー!みてっ!ロセウスー!ロセウスー!カレンでもいいけど!
ほらっ!ほら動いてる!動いてるよ!ネスもエクセターも触ってないのに!」
仲間を呼び寄せてこの驚愕の体験を分かちあおうとするけど、何やら反応が薄いというか
驚くというよりは、面白いものを見るような反応しか帰ってこない。
「えー!なんでなんでー、みんな無感動すぎるよ!
ネスーネスー!これも占いなの?占いの人ってみんなこれ出来るの?
エクセターもカードフワァってできるかな?それともネスにしか出来ないの?」
興奮した勢いで質問攻めにしていると動き回っていたカードたちが、エクセターのすぐ手前で停まった
「...止まっちゃったよ?取っていいの?」
おっかなびっくりとした様子で、ネスに許可を求める。
許可が降りるとカードをそっと引き抜いた。
カードをくるくると回したり調べてみたけど、何かが細工された様子はない。
「...むむむー...幸運は知恵を授ける?エクセター賢くなったの?
でも賢くなっても、カードがなんで動くのかわかんないよー...
あっ!言わないでね!エクセター自分で考えるから!」
ネタバレをストップしてから、腕を組んでウンウンと頭を悩ませる。
世の中には不思議な事がたくさんあって、今その不思議な事が目の前にあるのだ。
自分だけでなんとかしてみたい。
「うーんうーん...うーん...ヒントちょうだい...」
ヒントくらいならいいよね...?
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PL・さっぱりわからない!
ちょっと遅れましたがエクセターはずっと悩んでおります。
ネスのカード遊びにぐいっと引きこまれたエクセター。
この後も多分考えていると思いますが、ネタバレをしてもヒントを与えてもいいし
適当に流してもOKです!
エクセター:非戦闘時の知力判定に+1ボーナス(効果時間:1時間)
効果を有りがたく頂戴します!
後、帽子もありがとうございます!