戦場での出会い
日記を読み終わった仲間達からの問いに、答えていく。
お前らは文字だからいいだろう、俺達はそれを演劇仕立てで見せられたんだぞ、と。
>「救済、ですか‥。つまり、柵(しがらみ)から解き放って欲しい、ということですよね。
> ジャンヌさんがどういったつもりでいらっしゃるのかは解りませんけど、ジャンヌさん自身は、ジルさんに対しての気持ちはどうだったのでしょう?」
「......あー、非常に言いにくいがな。
ジャンヌに確認したところ、かつても今も、ジルに対してそういう感情はないそうだ」
可哀想すぎて溜息が出る。
彼女は最初から最後まで一貫して聖女であった。
故に、かつての仲間が道を踏み外すのが心配でならないのだろう。
「まあ、カレンと俺やネスみたいな関係だったのだろう。
......フィンはちょっと違う気がするのはなんでだ?」
カレンと俺やネスは仲が良い異性であると思うが、正直それは同じPTを組んでいるからという枠を出無かろう。
種族が違うというのが恋愛の枷になっているのかもしれんが、それは説明に不要であるだろうから置いておく。
そこ言い出したら面倒くさいからな。
>「あ、そうだ。
> 先ほど宅内を少し調べまして、わたしたちの知る"青髭"だと‥前の奥さんたちの成れの果てがあるだろう部屋にアタリをつけました。
> 鍵も掛かってますし、何よりご主人から"開けるな"と厳命されてる様で、スールさんもその中は‥気にはなっている様ですけど、知らないみたいです。わたしがそこの中も調べておけたら良かったんでしょうけど‥何分、そういった技術や知識に疎いもので‥」
「それはお前の仕事じゃないだろう」
それはエクセターやネスの仕事であって、お前さんの仕事じゃない。
冒険者である以上、仲間の得手な分野に手を突っ込む必要はない。勿論、得意分野がかぶっている場合はそうではないが、そうではない場合、大人しくするのも仕事である。
「それにそこ、開けたらまずいんだろ?
俺達を待つという判断は、正しかったんじゃないのか」
そう言ってガシガシと、頭を撫でてやる。
>「それにしても......ロセウスだっけ?
> でっかくて頑丈そうな体してんな。
> 鎧もごっついしさ。
> ロセウスももしかして戦争帰りか?」
椅子を持ってきてくれたおそらくは兄の方に、うむと頷く。
どうやらこいつは俺と同じで知恵の働きがよくないようだ。
楽しく酒が飲めそうだ......ああいや、今は仕事があるから飲まないぞ。飲んでも酔わんが。
「ああ、先日蛮族との戦いの最前線に行ってきたな。
強襲を受けて前線がじりじりと人族の側に下がっていたが、俺と後幾人かの仲間達、それからそこのカレンと一緒にゲリラ的に相手側の拠点を叩いてきた」
といってもそこは、破棄せざるを得なかった人族の集落だけどな。
だがそれはこちら側にわずかとはいえ地の利があるということだと、話す。
かの戦争はまだ終わってはいないだろうが、俺達はひとまずルキスラに戻ってきた。最前線で消耗を続けるよりも、他に仲間を見つくろい力をつけて、次の招集に応じた方が良策であろうと判断したからだ。
戦は長く続くものだ。
そして少しずつ擦り減っていく。
それは人だけではなく、土地もそうだ。
戦場となった土地は痩せ、しばらく作物は育つまい。
「その時に新品の少尉殿がいてな。
おいカレン、お前さんあの少尉殿となんかあったんじゃないのか?」
こちらを見ているカレンに振り返り、そう笑いながら話を投げる。
戦場でナンパするとは恐れ入ったものだと、笑う。
―――――
PL;
カレンに話しかけるタイミングは、スールが話しかけた後位でしょうか。
他人の恋愛の話でポイントを稼ぐスタイル。
かつ、スールの話は聞いていませんよというRPです。
本当にロセウスの耳に届いてないかどうかはしらん。
以下相談内容まとめ。
カレン+エクセタ+フィン+スールで扉を開けに行きます。
ネスとロセウス、そして兄弟は客間に残ります。
が、カレンたちが扉に到着した時点で後を追いかける予定です。
フィンのポチをこちらに残しておいてもらって、ポチが合図(ネスかロセウスでも突っつけばいいんじゃないかな)。
その後ネスを先頭に少し間を置いて金属鎧組が追いかける方向で。
出来れば、ドアを開ける前には到着していたい所存。