不吉な扉
「えっと、突き合わせちゃってごめんなさいね。
せっかく仲間の人たちと会えたばっかりだったのに。
あと、エクセターちゃんとフィンくんだっけ。
うふふ、可愛らしい子が一緒だとなんだか元気になるわね」
「よろしくね!ぶいっ」
ペコリと頭を下げるフィンとは対照的に、
右手にVサインを浮かべにっこりと微笑み返した。
キョロキョロとお屋敷を探検するように見渡しながら進む。
そうしているうちに、カレンやスールの態度が少し変わったのを感じた。
扉が近いのかな、そう思って横を見ると何故かカレンがフィンのお耳を引っ張っていた。
「?」
よくわからないけど、楽しそうだからエクセターもお耳を触ってみよう。もふもふ。
「ぽへーん」
ほっこりした。
・・・
角を曲がると、それは現れた。
赤黒く変色したような、優雅な屋敷に似つかわしくないこの扉。
おそらく、あれがそうだろう。なにか不吉なものを感じる。
「この鍵を使えば、開けられるそうよ。
試してみたことはないけれど」
フィンから聞いた青髭のお話だと、この後が大事なことだった気がする。
花嫁は好奇心に負けて、扉を開け...あるものを見てしまう。
そしてそれがきっかけで青髭は花嫁を...と言う流れだったはず。
この先で何が起きるのか、それはわからない。
けれど、このドアの先にあるものを誰かが見なければならないのだろう。
「......エクシー、どうする?」
フィンの視線を感じる。
フィンはエクセターかフィンのどちらかで鍵を開けるべきだと言っている。
これは、どちらがやるかの問いかけだ。
「エクセターがやるよ、練習したいのは本当だしね」
クスクスと冗談めいた笑みを浮かべながら、小さな声で返事をする。
辺りの注意をお願いね、とフィンに伝えた後...私は作業を始めた。
鍵穴自体は普通の構造だが、少し調べてすぐにそれが魔法のかかったものであると分かった。
通常のピックでは、こじ開けるのは無理だろう。
「...予想通り、魔法のドア...だね」
一応カチャカチャと解錠を試みるが、ピン部分が一向に動かない。
これはアンロックキーを使用する必要があるだろう。
「ちょっと集中するね...デバイス・エクスプローラーエイド起動」
スマートフォースが起動コードに反応し、ゴーグル状の視野拡張装置に変形する。
拡大表示や簡易的な分析を平行して行ってくれるため、精密な作業には持ってこいだ。
一度魔法の鍵だと分かってしまえば、アンロックキーを錠に押し込んだ後、
アンロックキー単体では持ち上がらない細かなタンブラーなどを、ピックで押し上げるだけだ。
ガチャン。
手応えがあった。すかさずアンロックキーを捻ると容易に回転し鍵が解除されたのを確認した。
効果を発揮したアンロックキーを引き抜くと、手の中でボロボロに砕けてその役目を終えた。
いずれにせよ、これで中に入ることが出来るだろう。
「解除完了...1分くらいかな?」
エクスプローラーエイドを解除し、待っていたスールや仲間たちに自慢気に振る舞った。
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PL・というわけでエクセターが解除します
おまたせして申し訳ないです!
*ダイス*
エクスプローラーエイドを使用 MP残り9/16 アンロックキーを使用して扉の鍵を解除 2d6+11 Dice:2D6[3,3]+11=17 アンロック完了 アンロックキー消失
予備ダイス1 2d6 Dice:2D6[6,1]=7
予備ダイス2 2d6 Dice:2D6[6,3]=9
予備ダイス3 2d6 Dice:2D6[5,6]=11
予備ダイスは引き続き。