絶望を喰らうもの
ロセウスさんがクリスタルでできた十字架をジルの手に押しこんだ。
>「ぐ......はぁ......」
霧状の魔神はジルの体外からはじき出される。
>「貴様......なんてことをしてくれたのだ......!
所詮竜になりきれぬ下賎な身の分際で。
その煌めき......忌まわしき記憶が蘇る。
かつて私が殺させたあの女がまたこうして邪魔をするというのか......」
ざわっ、と全身の毛がよだった。
殺させた、だって?
>「さあ、再度我が人形となるのだ!
青髭よ......!」
殺させた?レドルグが、ジャンヌまでも?まさか、ジル自身に、殺させた...?
ジルがどれほどジャンヌを愛していたか......。
いや、『だからこそ』、だ。
〈ゆるせない〉
どの言語でつぶやいたのか、自分でもわからない。頭の芯は煮えるようにぐらぐらしていて、けれど手の先はうそみたいに冷たかった。
氷のように冷えた指先で魔法文字を描く。全身をはげしくマナがめぐり、右手首の腕輪に集中していく。
「―――〈光矢〉」
指の先から光がはじけ飛んだ。太い光の矢となって、レドルグを貫く。
魔法の完成度はそれほど高くなかった。けれど、レドルグを形づくる精神力の壁の上から、矢がその身をふかぶかと貫きとおした手ごたえがあった。
〈ゆるせない、ゆるせない......!〉
まだ頭の芯は沸きあがる怒りに震えている。僕のすこし前方から、ネスさんの放つ妖精の矢がレドルグをとらえたのが見えた。
そのさらに2歩ほど前では、エクシーが。
「エクシー!どうしたの、しっかりして!」
エクシーが、銃をおろし、手のひらを見つめたまま動かない。頭がすぅっと冷えて、煮えたっていた全身のマナももとの流れにもどる。
僕は自分の叫び声で我にかえった。
ふるえる指先をぎゅっとにぎりしめると、集中したマナの残滓がぱちっとはじけた。
――PL(雪虫)より―――
フィンはレドルグからの距離を20mとります。レドルグ---11m-エクシー-2m-ネスさん-9m-フィン
レドルグの「ジャンヌを殺させた」発言をうけ、怒りとともに真語魔法1レベル【エネルギー・ボルト】を放ちます。気合いでレドルグの精神抵抗を貫通しました。
ダメージダイスは残念でしたが、素通しなのでそこそこのダメージとなりました。
ぼんやりするエクシーに気づいてあせることで、フィンも我をとりもどすかんじで。
【判定結果】
17:08:58 雪虫@フィン ≫ 真語魔法1レベル エネルギーボルト 行使判定 2d6+9 <Dice:2D6[4,5]+9=18>(抵抗貫通)
17:09:32 雪虫@フィン ≫ エネルギーボルト ダメージ(追加ダメージ+3) r10@10+9 +3 <Dice:R10@10[2,1:1]+9=10>
(上記のダイス結果、「+3」の直前にスペースが入ってしまったので、弱点の「純エネルギー+3」分がダイス結果に反映されていないものと思われます)
ダメージダイス結果に弱点+3点して、与ダメージ13点