追いかける
>「スールっ!」
>「これは......まさか......。
> そんな、さっきの話は本当だと......?」>「悪いほうの予感があたってしまったね...急ごうか」
「まあフィンの話聞く限り、ハナから悔い改めてましたは無かろうと思っていたからな」
そうでなければわざわざ物語の中まで来る必要はあるまい。
あるまいというか、それじゃあ道化にすらならぬではないか。
「いいかよく考えろよネス。
......髭のおっさんの恋愛エピソード満載だけで終わったら、俺は、泣くぞ」
そんなつまらん本と冒険、俺は願い下げである。
カレンやエクセターなんかは好きかも知らんが、俺は冒険活劇の方が好きだ。
そもそも本なぞ滅多に読まんがな。
スールを抱え上げて、フレールが足早に屋敷から立ち去ろうとする。
>「行くぞ、ミリュー。
> スールを運ぶのを手伝ってくれ」>「待ってください、兄さん......!」
こちらを見るミリューに、俺は頷いてみせる。
行ってやれ。
おそらくそれが正しかろう。
もっとも俺は、フィンから何が行われていたのかを聞いてから追いかけるつもりだ。
フレールはスールを抱えているから、それほど速く走れはすまい。
ならば俺は無理でもきっとエクセター辺りは簡単に追いつくだろう。
無理なら俺はそこらの窓を開けて飛び出すつもりだ。
この翼は剣の加護を受けて空に舞う。ならばそれでよい。
使えるものは何でも使うのだ。俺は、冒険者だからな。
> 「鍵は...。この部屋の鍵は、筋書き通り、血にひたされてしまいました。おそらく青ひげが、ジルがもどってきます。スールさんのもとへと。フレールさんとミリューさんだけでは、おそらく分がわるいです。でも、僕たちなら......」>「こちらはいいから三人を頼むよ
> ...物語の通りなら、おそらく"青髭"が戻ってくるだろうからね」
「分かった。俺達は先に行く。
エクセター、あの兄弟に言伝だ。
屋敷を出る前に追いついて、カレンが神官であることと、スールに奇跡を行使して落ち着けた方がいいと伝えてやれ」
ジルがどこにいるのかわからぬ以上、戦端が開かれるより先にあの兄弟を確保しておきたいというのはおそらく共通の気持ちであろう。
俺が護れるのはこの腕の、体の届く範囲だけである。
三人全員まとめては難しい。
「ほらカレンも走るぞ。
ジルよりも先に、あの娘さんを救ってやらねばなるまい」
友達になったんだろう?
そう言って、カレンを追い立てる。
―――――
PL;
フィンの解説を聞いてから追いかけます。
追いかけますが、エクセターに全力疾走を要請します。
理由としては足が速いから。
そして、エクセターは二人とさっきまで一緒にいたので、二人っていうかフレールもエクセターの制止は聞くかもしれないと思うからです。
聞かなかった時のために、神官の奇跡の行使をちらつかせる。
ぶっちゃけサニティが必要なのはスールじゃなくてフレールだけどな!
22:05:05 りん@ロセウス よび3 2d6 Dice:2D6[5,1]=6
22:05:01 りん@ロセウス よび2 2d6 Dice:2D6[5,2]=7
22:04:56 りん@ロセウス よび1 2d6 Dice:2D6[5,5]=10
どんどん悪くなるぅ