口は災いの元
「色々あったけれど...... 纏まりそうだね」
しばらくそう過ごしていると、ネスが隣までやって来た。
一人がちょっと寂しくなってきた頃だったので、隣にいてもらうことにしよう。
「うん、どうなるかは分からないけど。物語の終わりは近いと思う。
この物語はどんな結末を迎えるのかな...?」
返事を返すと、ネスはおもむろに楽器を取り出した。
「私たちにできることは大方終わっているから少し・・手持ち無沙汰になってしまったよ」
「あれ、ネス。何か聞かせてくれるの?」
音楽を聞くのはもともと好きだった。
実はエクセターもちょっとだけ演奏ができる。
下手で恥ずかしいから、あんまりやらないけど。
「それでね・・暇つぶしにこの日記を曲にしてみようかと思っているのだけれど...
お客様に聞かせられる物にできているかジャッジしてもらってもいいかい?」
「いいよ!エクセターが審判...じゃなくて審査員になる!」
そう宣言したのち、ピシっと引き締まった神妙な表情でネスの演奏に耳を傾ける。
その詩は、誰かが誰かを思う詩、家族のそれとは多分違うけど思いを感じる。
が、なんというべきか。
微妙な感想しか浮かばない。
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「うーん...34点!
あれだね、好きなのはよく分かったけど端的に言ってしつこいね!
砂糖を8杯以上叩き込んだアールグレイ並みにしつこい!」
詩が終わり次第、浮かんだ感想をパラパラと口から吐き出していく。
「曲としてもちょっと暗すぎるし、たのしー♪ってならないからエクセターは好きじゃないなあ。
もうちょっと明るいっていうか、ワクワクする感じがいいと思うよ!」
それにしてもネスがこんな感じの詩を作るのは珍しい。
きっと、題材にしたものが悪かったのだろう。
その点をヒートアップしたことも相まって大声で伝える。
「多分、題材っていうか詩に出てくる主人公が悪いんだと思うー
好きなのはもういいから!ッて感じ!」
「なんか自分で暗いことばっかり言って、つまらないよね。
しかも好きな人を守れなかった上に未練タラタラとかダサすぎー
重い、暗い、ダサいの三重苦だから爽快感がない!」
「しかもさー自分の外見がやだー、ってるけど髭ぐらい剃ればいいのにねー。
自分で似合ってると思うからそらないんだと思うけど、
それで行くって決めたならグチグチ言うなって思う」
「エクセターなんて足がちぎれても戦ってたのに、なんていうか根性がないよね!
そもそも青...うん?青髭?あれっ?」
なんか最近、って言うかさっきまで話していた人と特徴が似ているような。
恐る恐るジルの方を見てみる。
.........
「あぁぁぁ...青いお髭だぁぁぁ......!」
やってしまった。と言う表情で思わず口から地響きのようなうめき声が漏れる。
フォロー...早くフォローしないと!
「い、いや...その...うん、人が人を好きになることってとっても素敵だよね!
す、すっごく勉強になったなぁ~!こういうの...えっとそう!」
「反面教師!」
「...あ、ちがったこれ!」
何か言おうとすると、どんどんボロが出てきてしまう。
ど、どどど、どどどどど、どどど...どうしよう...!
そうだ、これしかない!
「ネスシールド!」
その叫びとともにネスの背中に身体をひっつけて身を隠した。
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PL・エクセター、詩の主人公をダサいと大声で貶した後にジルだと気がつくの巻。
CP獲得のために空気読まない発言をする悪党になる覚悟!
なお空気に耐えられずにネスの背中に隠れます。
ダイス・
エクセター ネスの演奏について語る 2d6 Dice:2D6[3,2]=5
こういう時は身を隠すんだ! ネスの背中に隠れます 隠密判定 2d6+8 Dice:2D6[4,1]+8=13
1d6 剣の欠片 Dice:1D6[6]=6
追加の欠片ダイス 1d6 Dice:1D6[5]=5