そう言えば。
わたしの言葉聞いて、ミリューさんは笑みを浮かべて頷いてくださいます。
そしてわたしにお礼を述べてくださいました。
>「まったく、その通りですね。
> きっと今こうした結末に至れたのは......スールがあなたに出会えたからでしょう。
> 妹の代わりにお礼を言わせてください」
「いえ、わたしはわたしの中での信仰に則ってスールさんに意見を伝えたまでですので。
お礼を言われるのでしたらそれはリルズ様にお願いいたします」
自然と、わたしも笑みを浮かべて言葉を交わします。やはり、兄弟妹がそれぞれを想いあうというのはすばらしいですね。
>「それに、僕らもいつまでも兄妹離れできないままではいられませんしね。
> 特にフレール兄さんにはさっさと落ち着けてくれる相手と出会ってもらわないと」
こんな冗談も言えるくらいには、ミリューさんは落ち着いて下さったようです。
「でもきっと、スールさんはミリューさんにも同じことを思ってますよ。
だって一番下の妹であるスールさんがあんなに幸せになってるんですもの。それをお兄さんたちに感じて欲しくないわけがないじゃないですか」
向こうではエクセターちゃんとネスさんがジルさんとじゃれてますね。
きっと何か楽しいことがあったのでしょう。スールさんも楽しそうです。
ジルさんは、見た目で損をするタイプですね。
機会があれば、あの髭だけでも剃っていただくべきだったでしょうか?
>『物語は......綴られた。
> 役割を全うせしものには......証が送られることであろう』
こんな声が頭の中で響いたかと思うと、わたしたちは光に包まれました。
そして視界が戻るとそこは、エリックさんの部屋だったのです。
>「やあ、おかえり」
「はい、ただいま戻りました」
テーブルの上には先ほどまで一緒だったスールさんとジルさんの挿絵が描かれた本。
気のせいかもしれませんけど、どちらの表情もさっき‥本の中に入る前よりも幸せそうに見えます。
>「愛っていうものは人を弱くもするし強くもする。
> だからきっと大切な瞬間に迷わないように......。
> その気持ちとしっかり向き合っていく必要があるんだろうね」
「何か過ちを犯してしまった時に、それを正してくれる人がいるのかどうか。
今回のジルさんは、その相手を誤りました‥。よりによって魔神なんかに唆されるだなんて‥」
でもエリックさんは、最後にエクセターちゃんやネスさん、フィンさんの暴露した日記の内容から、何かを書き残すときは注意が必要だね、なんて笑ってました。
でも。自分が幸せなんだ、ということを知ってもらうのは悪いことではないと思います。
また同様に、たとえ報われない想いなのだとしても、そのときに自分が心の底から想った相手ならば、それを秘めるだけではなく、何かしらの形で残しておきたくなるのは何となくですけど理解できるんです。
だから、わたしはジルさんみたいな日記を書いちゃうのかもしれませんね。
「そう言えば、皆さんは栞は何色でした?
わたしはピンクだったのですけど」
あちらへ行ってからずっと、わたしの左手にあったその栞は、ロセウスさんの鱗と同じピンク色で。
スールさんとジルさんの幸せな気分がわたしにも伝わってくる気がします。
その栞を見せながら、わたしは他の仲間たちの栞の色を‥まあ知ったからなんだということもないのでただの興味なんですけど、聞きました。
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PL こるべっと
お疲れ様でした!
戦闘らしい戦闘のない(魔神との戦闘はあったはずなのにw)セッションで、微妙に存在意義を危ぶまれるところでした(
とは言え、リルズ神官ぽいことを言えてた気もしますし、個人的には満足しております!
いずれまた‥今回のようにフルメンバーではないかもしれませんが、PTメンバーと共に機会があればご一緒したいと思いますので、そのときはよろしくお願いいたします!