【B-1-10】最後の二人
>「失礼します。シィノはシィノヴィア。
> ネージャ嬢に頼まれて、あなた方を探していました」
6番街の派手派手しさに圧倒されながらも......。
残りの二人組と思われるものを見つけ、彼らに話しかけた。
「ネージャさんに頼まれて......?
つまりネージャさんがこの街に到着して僕らを探していたということでしょうか?
えっとそうですね......おそらく僕たちが探されている相手で間違いありません。
それは悪いことをしました、僕らも早めに宿へ向かうべきでしたね。
シィノヴィアさんにもご迷惑おかけしました」
青髪の青年――ソリッドは礼儀正しく頭を下げて、シィノヴィアに謝った。
今まで探してきた相手に比べれば、幾分か普通である。
「それより、他の連中は見つけたの?
......自由を絵に描いたようなものばかりだし」
続いて話すのは赤髪の女性――プレイヤだ。
人間の女性の姿にしては背が高めで、どことなくダウナーな声の響きだ。
「ああ、そうですね!
特にヴォイスさんとかスラップさんは適当にうろついていそうだし。
僕らもお手伝いしましょうか?
なんとなくどこにいるか想像できますし」
二人の懸念点は残りのメンバーの居場所なようだ。
バラバラに行動していたからシィノヴィアが既に見つけていることなど知りもしない
のだろう。
彼らが最後の二人だと知れば、おそらくすぐにでも艷花亭へ向かうだろう。
そうすればシィノヴィアの仕事はほぼ達成だ。
後は呼び笛でヴォイスに合図を送ればいい。
約束通りなら彼はきっと応えてくれるだろう。
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あんみつ@GMより
シィノヴィアルート進行です。
前回が少し長めだった分今回は短めに。
【NPC:男性】に【ソリッド・キャスター】を
【NPC:女性】に【プレイヤ・メロディボード】を登録しておきます。
彼らに戻るよう告げれば、素直に艷花亭に向かってくれるでしょう。
ヴォイスに【恋人の呼び笛】で合図するならお好きなタイミングで。