【B-1-4】勝負の果てに
リズムと名乗った女性が次の対戦相手を求める中。
>「一手、お相手願います」
彼女の挑戦にシィノヴィアは乗ることに決めた。
「お、ノリいいじゃん!
あんたもこの街の冒険者?
ってか結構身軽そうではあるけど、力の方は大丈夫なの?
言っておくけど、女に二言はないよ」
シィノヴィアが通りやすいようにギャラリーが道を開ける。
リズムのいるところまではすらすらとたどり着けただろう。
机の上で腕を組めば。
勝負の時間は始まりだ。
店の冒険者が楽器の弦を弾けば、それがスタートの合図。
「さ、勝負だ......!」
リズムの腕に力が入るのがわかる。
シィノヴィアも負けてはいられないだろう。
* * *
勝負の結果はリズムの勝ちであった。
序盤はなんとかシィノヴィアも粘ることこそ出来たであろうが。
そこからは筋肉の差によってぐいぐい押し負けていった。
こうして腕を組んでいる間、シィノヴィアは悟ることができただろう。
リズムはこういった勝負事での力の使い方もよくわかっている。
ただの旅の演奏家、というわけではないのだろう。
「おっしゃ、またあたしの勝ちだ!
あんたもテクニックはなかなかだけど。
やっぱりもうちょっと筋肉つけなきゃダメダメ」
そして、先ほど同様リズムは握手を求める。
そこにあるのは勝者の余裕ではなく。
いい試合を繰り広げた者を称える気持ちである。
「さっきも聞いてたかもしんないけど、あたしはリズム。
あんたの名前も教えてよ」
リズムとはまず間違いなく、ネージャの探していた一人で間違いないだろう。
彼女はだいぶ腕相撲をした仲であるシィノヴィアに対してだいぶ気を許しているらしい。
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あんみつ@GMより
シィノヴィアルート進行です。
とりあえず短めではありますが、一旦ここまで。
勝負は冒険者レベル+筋力Bを基準値にすることにしました。
その結果シィノヴィアは12、リズムは15だったのでリズムの勝ちでした。
リズムからは握手を求められていますが、お好きにどうぞ。
ほかにも話したいことがあれば、今なら聞いてくれそうですね。
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22:01:09 あんみつ@GM うでずもう 2d6+9 Dice:2D6[1,5]+9=15